AIを活用して映像制作をするメリット7つを解説|事例や注意点とは?

 2021.03.29  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

近年ではAIを映像制作に利用するケースが増えてきています。これにより、AIを活用して映像制作をすることに、どのようなメリットがあるかを把握しておくことが大切です。

本記事では、AIを活用して映像制作をするメリットやAIを活用して映像制作をするときの注意点、映像制作のデジタル化におすすめのシステムなどを紹介していきます。映像制作を行っている方は、把握しておきましょう。

AIを活用して映像制作をするメリット7つを解説|事例や注意点とは?

AIとは何か

AIとは「Artificial Intelligence(人工知能)」の略称であり、コンピューターシステムに学習や推論、判断といった人の知的振る舞いができるようにする技術や、知的振る舞いができるシステムなどを意味する言葉です。

しかしAIという言葉の定義は専門家によって異なっており、明確には定まっていません。AIは現在のITにおいて、必要不可欠な技術となっています。

AIを活用して映像制作をするメリット7つ

ITにAIは必要不可欠なものとなってきていますが、これまで専門のプロが行っていた映像作成の分野でもAIが利用されるようになってきています。

そのため、将来的にはカメラマンや編集者の役割もAIに代替されていくのではないかと言われています。ここではAIを使って映像制作をするメリット7つを紹介します。

1:全自動で撮影ができる

AI技術を活用して撮影が行われた映像は、全体を見渡すことができる滑らかなカメラワークでの撮影が可能です。たとえばスポーツ競技を撮影する場合、これまでは熟練した技術を持つプロのカメラマンが撮影を行う必要がありました。

しかしAIを活用すれば、自動的に演技全体を確認できるように撮影できます。イスラエルのPixellotという企業が開発したAIカメラでは、複数台のカメラを積み重ねたカメラによって全体が見渡せるようになっています。

2:追跡ができる

Pixellotが開発したAIカメラは、複数のカメラを重ねて円筒形のようにしたカメラで同時に撮影を行い、コードやフィールド全体を8K映像として撮影することができます。

また、単純に競技全体を撮影できるというだけでなく、試合を行っているプレーヤーやボールなどの重要なシーンを追跡できるようになっています。そのため、プロのカメラマンが撮影しているような映像をAIで撮影することができるでしょう。

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3:映像の分析ができる

AI技術を映像撮影に活用することにより、映像を分析して人物の顔を認識することも可能です。

たとえばNECが開発した「登場人物検索ソリューション」では、顔照合技術を使用して過去の動画コンテンツに登場する出演者の顔を自動的に認識します。

顔照合を行った出演者を登録することで、その動画コンテンツ内で出演者が登場するシーンを自動的に抽出することもできます。

4:中継が簡単にできる

PixellotのAIサービスによって撮影された映像は、サーバーへ転送されることで自動的にAIによる編集が行われます。また、サーバーから各端末へと映像の配信が行われるため、人が作業を行わなくてもAIカメラを設置するだけで自動的に中継を行うことができます。

さらにスポーツの種類も豊富で、フィギュアスケートやサッカー、バスケットボール、アメフト、ラグビー、バレーボール、レスリングなどの幅広いジャンルに対応可能です。

5:CMを入れることができる

Pixellotが提供するAIサービスでは、さまざまなスポーツの試合を撮影して、特に盛り上がったシーンのみをピックアップしたハイライト映像を作成することができます。

さらにPixellotでは、試合や競技が一時中断されているシーンを自動的に認識し、ハーフタイムなどが入った場合には視聴者の邪魔にならないようにCMを入れることも可能です。

6:コストを削減する

従来のようにプロのカメラマンが撮影を行い、映像編集者が編集を行って動画コンテンツ作成する場合、多くのコストがかかります。AIを活用することで、自動的に映像を撮影して編集を行うのであれば、従来の手法と比較して約9割以上のコストを削減できると言われています。

そのため人手不足を解消できるだけでなく、これまでは採算の関係で中継できなかったスポーツであっても今後は配信できる可能性もあります。

7:編集が簡単にできる

AIを活用した映像作成サービスでは、動画の編集もAIによって簡単に行えます。たとえばPixellotではAIが自動的に適切な編集を行い、カメラマンの中継のようなコンテンツを制作できます。

また、AIの音声認識技術によって文字起こしを行い、番組で使用するテロップ作成を行ったり、顔検出技術によって人物の顔にモザイクを掛けたりなどのマスク処理も簡単に実現できます。

AIを活用して映像制作をするときの注意点

ここまでご紹介した通り、AIを映像コンテンツ作成に利用することでさまざまなメリットがあります。しかしAIを使うときには注意点を押さえる必要があります。ここではAIを活用して映像制作をするときの注意点を紹介していきます。

感情が伝わりづらい

プロの映像編集者が動画コンテンツを作成する場合、視聴者が飽きないように動画の構成の中にあえて無駄と思われるようなシーンを入れるといった方法で、メリハリを付けることがあります。しかしAIには感情がありません。そのため、AIを使って映像の編集を行う場合、完成した動画コンテンツには個性や雰囲気、意外性などを期待することはできないでしょう。

全てをAI任せにしない

前述のとおりAI任せで映像コンテンツを作成すると、どうしても雰囲気や個性が出せません。そのため、人手が足りない部分にAIを活用し、必要な部分は指示するなど人が関与することで、AI任せにならないようにすることが大切です。

また、肝心な部分にはプロの編集者の感性を盛り込んでいくことで、視聴者の共感を得られる動画を作成できるでしょう。

映像制作のデジタル化におすすめのシステム

今後映像制作は、AIを活用したデジタル化によって変化していくことが予測されています。AIを映像制作に活用することで、将来的にはAIとコンテンツ管理システムを連携させたダイジェスト自動編集や、クラウドを映像制作に活用することも可能になっていくでしょう。

また、Sonyの「Media Analytics Portal」では、ソニー/マイクロソフトなどの高性能なAIモデルを簡単に組み合わせて利用できます。「Media Analytics Portal」を利用することで、映像制作はデジタル化でスムーズなフローに変化させることが可能になるでしょう。

まとめ

従来であれば高額なコストをかけて手作業を行っていた映像制作も、AIを活用することでコストを大幅に下げながら人材不足を解消することも可能になります。ただし、AIを活用する場合はすべてAI任せにするのではなく、うまく取り入れていくことが重要だと言えるでしょう。

今回ご紹介した、AIを活用して映像制作をするメリットやおすすめのシステムを参考に、業務などで活用していきましょう。


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