店舗来店顧客の購入前行動データの活用について

 2020.10.13  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

デジタルマーケティングでは、Cookie情報等からユーザーの行動データを取得したり、Webサイトへ流入する際のアクセス元を特定できます。また、SNS上ではユーザーの興味関心や年代を指定しながら施策を展開できることが大きなメリットです。従来、このような「行動データ」を把握しながら販売施策を講じることはデジタルマーケティングの大きな利点でした。そして、実店舗運営においてはこのような技術が使えないことから店舗運営者の経験や勘に頼るマーケティングを実践していた経緯があります。

しかし、テクノロジーは発展し従来デジタルの世界で取り入れられていたデータを実店舗でも利用することが可能になっています。実店舗においてIoTやAIを駆使することで購入前行動データを把握でき、それを活かしたマーケティング施策によって今までにない質の高いビジネスが実現可能です。本稿では、店舗来店顧客の購入前行動データの活用についてご紹介します。

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実店舗での顧客データ取得はどこまでできるのか?

デジタルの世界では、ユーザーの属性や購買履歴、Webサイト内での行動履歴、プロモーションのリーチ結果、アンケートデータなどあらゆるレベルで顧客データの取得・蓄積が行われてきました。今ではサードパーティデータを活用しながら数億件規模のオーディエンスデータをデジタルマーケティングに取り入れることも可能です。

一方、実店舗における顧客データは従来限定的なものでした。一般的にはID、POSシステム、チラシ等の反応結果、アンケート回答などが中心であり、デジタルに対して不完全と言わざるを得ません。時間と労力、そしてコストを際限なくかければデジタルに近いレベルで顧客データを取得するのも不可能ではないのかもしれませんが現実的ではありません。このようなことは人手を介して行なっており、「目で見て脳で判断する」ことが基本だったのです。そして、現在では「カメラで見てAIで判断する」ことが可能になっています。つまり、カメラ映像をAIが解析することで顧客の性別・年代・感情などを読み取り、そこから顧客の購入前行動を分析します。

このことから顧客の主要行動データから傾向値を抽出し、行動を分析してこれをマーケティング施策に反映することが可能になります。

購入前行動データを活用するメリット

ここでは実店舗における購入前行動データを活用するとどのようなメリットが得られるのかをご紹介します。

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メリット1.来店顧客の属性を感覚ではなく根拠として把握できる

店舗への来店顧客は男性が多いのか女性が多いのか、よく来店する年代はどれかなど、顧客の属性情報は店舗スタッフやマネージャーの感覚によって決定するのが一般的でした。しかし、人間の感覚というのは人それぞれ違っていたりしますし、感覚が鋭い人においても四六時中店舗の顧客を観察するわけにも行きません。購入前行動データを取得できれば、今まで感覚に頼っていた属性情報はマーケティングの根拠として取得でき、今までにない精度での施策展開が可能です。

メリット2.買いそうなターゲットが導き出せる

誰が商品を買ったか?ではなく、誰が商品を買わなかったか?という視点で顧客データを取得することも可能になります。そのため積極的に営業活動を行うべきターゲット層が判明します。店舗のレイアウトやスタッフの接客も明確になるためターゲット向けに接客を最適化すれば、売り上げ向上が期待できるでしょう。

メリット3.顧客の感情を可視化してサービス満足度を測定できる

カメラで撮影した映像をAIで解析すると、顧客の属性情報だけでなくその表情から感情を読み取れます。それらの情報を数値化して顧客の「幸福度」も測定できるので、サービスに対してどれくらいの満足度かまで把握できます。

メリット4.顧客ごとに最適化されたプロモーションを展開できる

例えばデジタルサイネージにカメラを設置してそこに映る人の情報をAIで解析すれば、個々に最適化されたプロモーションを映し出すことも可能です。プロモーションの切り替えは自動で行われるので効率的な施策展開ができます。

以上のように、店舗が購入前行動データを活用するメリットは非常に大きいと言えるでしょう。リアルにおける様々な顧客データが取得できるようになれば、今までのビジネスをガラリと変えることになります。

「アロバビューコーロ」で購入前行動データを可視化

購入前行動データを取得するためには、最新のテクノロジーを駆使しカメラの設置やAIプラットフォームの構築、アプリケーションの作成など多くのことを実施する必要があります。これを内製で開発するとなると、かなりの時間とエネルギー、そしてコストがかかるでしょう。そこで、購入前行動データの取得を目的として開発された新しいAIソリューションが「アロバビューコーロ」です。

アロバビューコーロは今までデジタルで実現してきたことをリアルでも実現するAIソリューションであり、来店客数の把握や客層、顧客体験を可視化します。これにより経験や勘ではなくデータを評価した上でのマーケティング施策を展開でき、顧客の滞留・再訪に応じた接客によって販売機会を向上できる革新的なソリューションです。以下に、アロバビューコーロのイメージをご紹介します。

<アロバビューコーロのイメージ>

  1. アロバビュークラウドで認証し、カメラ接続情報を取得する
  2. ネットワークカメラの映像をスティックPCに読み込み、顔を検知する
  3. 映像から切り出した顔画像をMicrosoft Cognitive Serviceに送信し、解析結果として年齢、性別、感情データを取得する
  4. 取得した解析結果をPower BIに送信する

⑤ クライアント(Windows/Android/iPhone/iPad)のPower BI画面で解析結果のグラフをリアルタイム表示する(CSVエクスポートも可能)

アロバビューコーロではこのように、Microsoft Cognitive ServiceやPower BIと連携しながらカメラに映る顧客の属性情報(性別・年齢)、新規ユーザー/リピーター判定、感情(喜び/悲しみ/怒り 等)を把握しながら、ユニークユーザー数のカウントも可能です。これをPower BIを通じてリアルタイムで見える化します。オープンイターフェースにより柔軟な拡張性でダッシュボードを形成し、POSや会員データなどの外部データ取り込みも可能です。例えばCRMと連携すれば、来店したリピーター客の属性情報や購買履歴などの情報を従業員が持つタブレットへ瞬時に写し、情報を基にした接客を展開することも可能になります。

広がるアロバビューコーロのリアルマーケティング最適化

アロバビューコーロはマツダのイベントブース、セイバン(天使のはねランドセル)での非購買者把握と売り時の確認、個人商店での活用など事例が広がっています。デジタルマーケティングで出来ることがなぜリアルでは難しいのか?そんな悩みはもう不要なのかもしれません。この機会に、リアルマーケティング最適化のためのアロバビューコーロをぜひご検討ください。

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