ブロックチェーンの概要、そしてビジネス活用への流れについて解説!

 2022.03.11  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

ビットコインなどをはじめとする暗号資産のイメージが強いブロックチェーンですが、現在ではより広く様々なビジネス領域での活用が進んでいることをご存知でしょうか。本記事では、ブロックチェーンがもつ技術的特徴や強みといった概要情報と、いかにビジネスで活用できるのかなどについて解説します。

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ブロックチェーンの概要

ブロックチェーンとは、コンピュータネットワークのノード間で共有される分散型データベースのことです。これはつまり、ブロックチェーンには特定の所有者がおらず、複数のノードが常に同期して同じデータのコピーを持つことが可能であることを意味します。ブロックチェーンは仮想通貨(暗号資産)のビットコインにおいて、取引の記録を安全かつ分散的に維持するために重要な役割を果たす仕組みとして最もよく知られています。

一般的なデータベースとブロックチェーンの主な違いは、データを保存する方法です。ブロックチェーンは、データを「ブロック」と呼ばれるグループに格納して保存します。そして暗号化技術によって過去のブロックとリンクさせ、「ブロックチェーン」と呼ばれる一連のデータのつながりを形成するのです。

後述するように、ブロックチェーンは現在では様々な形で利用されていますが、これまでで最も一般的な用途は、取引台帳としての利用です。ブロックチェーンは、デジタル情報の記録と配信を可能にする一方で、編集は一切できないという特徴があります。そのため、ブロックチェーンは変更や削除ができない信頼性の高い台帳として、取引記録の保存に使われていたのです。

このため、ブロックチェーンは、先に述べたように分散型ネットワークであることを合わせ、「分散型台帳技術」と呼ばれることもあります。上記のようにブロックチェーンは従来、ビットコイン運用のための新しい基幹技術として知られていますが、現在はそれだけでなく、広範なビジネス領域で活用が進んでいます。

ビジネスにおけるブロックチェーン

ブロックチェーンはどのようにしてビットコイン以外でのビジネス領域における活用が進んだのでしょうか。ブロックチェーンはその活用方法に合わせて進化しており、大きく三段階に分けて考えられます。

最初の段階は主にビットコインで活用されていただけの段階「ブロックチェーン1.0」です。その後、金融領域において個人間送金などのために応用される「ブロックチェーン2.0」の段階へと進みました。そして現在では、ブロックチェーンの有用性はさらに広く知られるようになり、ビットコインとも金融領域とも関係のないビジネス領域でも活用が進むようになりました。これが「ブロックチェーン3.0」と呼称される段階です。

「ブロックチェーン3.0」においては、台帳の共有やデータの真正性の確保などを主に目的として活用が進められています。たとえば、不動産取引や食品管理などのために活用する企業も存在します。

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ブロックチェーンのメリットとは

続いては、上記の特徴を踏まえて、ブロックチェーンをビジネスにおいて活用するメリットを紹介します。

データの改ざんを回避

ブロックチェーンの最大のメリットと言えるのが、データ改ざんなどの不正行為を防げる堅牢なセキュリティです。ブロックチェーンはハッシュ関数を用いて取引データを暗号化し、それぞれのデータを紐づけています。これによってブロックに格納されたデータをその後変更したり削除したりすることは事実上できなくなります。

仮に改ざんができたとしても、データは各ノードに分散して保存されており、その変更履歴も正確に残されているので、不正な改ざん操作の発見は容易に可能です。つまり、攻撃者が記録を改ざんし、その痕跡を完全に消すためには、分散しているデータすべてにアクセスしなければならないのです。そして、それは事実上不可能とされています。

ブロックチェーンのこの特性は非常に広範な用途に活用できます。たとえば、従業員の不正行為を防止するために利用することもできるでしょう。この場合、ブロックチェーンは、社内で行われるすべての金融取引の記録を安全かつ正確に提供できます。これにより、従業員が不正な取引データを隠すことは非常に難しくなります。

ゼロダウンタイム

次のメリットは、ネットワークやデータ活用に関して非常に高度な安定性(ゼロダウンタイム)を確保できることです。特定のサーバーでネットワークを管理している場合、そのサーバーで障害が発生すると、ネットワーク全体がダウンしてしまいます。

しかし先述のように、ブロックチェーンは分散型ネットワーク(P2P:peer-to-peer)で構成されているため、1つのノードが機能停止になっても、その復旧を待つことなく他の端末で補い、データ処理を続けられます。つまり、分散型ネットワークという特性は、データ改ざんを防ぐだけでなく、システム機能の継続性を強力に担保してくれるのです。

ブロックチェーンのデメリットとは

強力なメリットがある一方で、ブロックチェーンにはその副作用ともいえるいくつかのデメリットも存在します。

データが増幅し続ける

第一のデメリットは、データがどんどん増幅し続けてしまうことです。ブロックチェーンに保存されたデータは原則的に消すことができないため、多数のユーザが使用すれば使用するほど、不可逆的にデータ量が増えていきます。あまりにデータが増えすぎると、データ領域が確保できなくなったり、一時的に処理が遅くなったりする恐れもあります。

ミスをした際、データの削除ができない

ブロックチェーンの第二のデメリットは、ミスなどがあってもデータの削除や修正が難しいことです。ブロックチェーンの場合、たとえば間違えて送金処理などを行ってしまった場合、その操作を取り消すことができないため、運用を行う際には細心の注意が必要になります。銀行送金での口座番号間違いのような取り戻せるミスではなく、永久的に資産や情報が失われてしまうのです。本来そこに入力すべきではない情報を保存してしまった場合も同様です。

つまり、データを元の形のまま保持するというブロックチェーンの堅牢性は、融通の利く運用ができないという諸刃の剣でもあるのです。そのため、その導入に際しては使いどころを入念に考える必要があります。

今後のブロックチェーンの展望

上記のように、ブロックチェーンはビットコインでの活用から始まり、金融領域や、それ以外の領域へと活用の場を広げてきました。たとえば、ビットコインのデータ管理の堅牢さは食品管理や流通サービスの領域で活用されることもあります。ブロックチェーンでは、改ざんの心配などなく一切のデータをセキュアかつ時系列に管理できるので、特定の対象の履歴情報などを追跡調査するのに適しているのです。

また、医療やヘルスケア領域との相性もいいと言われています。周知の通り、医療データは特に慎重な扱いを要する個人情報であり、データ改ざんなどの不正操作に対するセキュリティ性が最高レベルで求められる対象です。しかし、通常の中央集権的な手法でデータ管理を行う場合、そのセキュリティや情報の扱いは特定の事業者に左右されることになります。その点、ブロックチェーンを活用し、複数の管理者で分散的に医療情報の管理を行うことで、病院の垣根を超えた医療ネットワークを形成しつつ、医療情報の改ざんなどを最高レベルで防げます。

それ以外にも、ブロックチェーンは不動産業界など多くのビジネス領域から注目を集めており、今後さらなる活用が期待されています。

まとめ

ブロックチェーンとは分散型ネットワークを利用してセキュアなデータ管理を可能にする技術です。ブロックチェーンは当初ビットコインと関連して注目されていましたが、金融領域、その他のビジネス領域へとどんどん活用の場を広げています。この活用領域の拡大は今後さらに続いていくと予想されます。

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