製造業の新たな取り組み、クラウドレンダリングで現場の作業効率を向上させる

 2020.02.17  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

作業効率の著しい向上が見込めると話題のクラウドレンダリング。多くの業界で導入が進んでいるのには、理由があります。クラウドレンダリングの中でも代表的なサービスが、マイクロソフトのAzure Batch Renderingです。従来のオンプレミス型とは異なり、作業効率アップ以外にもコスト削減などのメリットが期待できます。

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クラウドレンダリングとは?

レンダリングとは、コンピューターを使った映像やアニメーション動画、3Dデザインなどの制作時に行われる作業の1つです。さまざまなデータを組み合わせて目に見えるような形で表します。音楽制作やゲーム制作など現場では欠かせない工程です。

クラウドレンダリングとは、オンラインでレンダリングができるサービスです。従来は、自社のコンピューターやソフト、サーバーを使用して作業していましたが、それらをクラウド上でできるようにしてユーザーへ提供しています。

クラウドレンダリングを導入するメリット

まず、サーバーの負荷を気にせずにレンダリングできるという点が挙げられます。従来では、作業時にサーバーへ大きな負荷をかけてしまい、突然舞い込んだ仕事に着手できないことがありました。着手するにはサーバーの増強が必要になるケースもあり、機会損失になることが多々あったのです。クラウドサービスなら、こうした心配がありません。

また、レンダリングではさまざまなソフトを使用するため、複数のライセンスを保持する必要があります。ソフトの導入にはライセンスを購入せねばならず、更新にも費用がかかります。使用するソフトによっては高額なものもあるため、複数のライセンスが必要となれば当然管理コストはかさんでいくばかりです。

このような問題もクラウドレンダリングを利用することで解消されます。作業に必要なソフトをライセンスフリーで使用できるうえ、更新の必要もないので、余計なコストがかかりません。

そのほか、自社でレンダリングを行うと、コンピューターやサーバーの設置場所も用意する必要があります。専用のスペースを確保せねばならないだけではなく、熱対策も必須です。電気代や管理するための人件費といったコストもかかるでしょう。クラウドサービスではクラウド上ですべての作業が完了するため、これらの費用がかかりません。

なかには、使用した分だけ料金を支払うような料金設定のクラウンドレンダリング提供会社もあります。そのような会社を選べば、さらなる経費削減が可能です。コンピューターやサーバーの管理をもサービス提供会社が行ってくれるので、人的コストも抑えられます。

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「Azure Batch Rendering」で現場の効率を上げる

「Azure Batch Rendering」は、大手はもちろん、近年では中小企業での導入も進んでいます。制作・製造現場における作業効率アップが図れると評判のクラウドレンダリングサービスです。マイクロソフトがリリースしたサービスで、スピーディに使用開始できる手軽さや、豊富なプラグインを利用できることが人気の理由に挙げられます。

プラグインが豊富

多彩なプラグインを用意しているのが特徴です。アニメーション制作や3Dモデリングで使用される3dsMaxをはじめ、MAYAやV-Rayなど業界標準のアプリケーションプラグインを用意しています。

3dsMaxやV-Ray、Solid Angle Arnoldなどは、映像制作や3Dデザインの業界では使用頻度の高いアプリケーションです。普段からよく使うツールが用意されているため、新たにアプリケーションの使い方を覚える必要がありません。これまでと同じ感覚で、スムーズに作業へ移行できます。

利用開始時に手間がかからない

導入に手間がかからないのもAzure Batch Renderingのメリットです。導入後すぐにサービスを使えます。特に制限などなく仮想マシンを利用でき、カスタマイズの自由度が高いのもメリットです。制限があると使いやすい環境にするために時間がかかりますが、Azure Batch Renderingなら使いやすい環境下へスピーディにカスタマイズできます。

どれほど優れたサービスでも、利用開始までに多大な時間と手間がかかると、機会損失にもなりかねません。利用開始までがスムーズなら、機会損失のリスクも最小限に留められる可能性が高くなります。

また、利用時に何かしらの問題が発生したときにトラブルシューティングができるのもメリットの1つです。問題が発生するたびに作業を中断せざるを得ませんが、それではビジネスに悪影響を及ぼす可能性もあります。Azure Batch Renderingなら問題箇所をクリアにしてスピーディに解決に導けます。

新たにライセンスを購入する必要がない

費用面に関するメリットが大きいのも特徴です。自社でのレンダリングを行う場合、サーバーの購入や管理コストなどがかかりますが、クラウドサービスではそのような出費は必要ありません。サーバールームの確保や維持、運用管理にかかる費用も必要ないため、総合的にコストを抑えられます。

また、アプリケーションを使用するためのライセンス購入も不要です。レンダリングではさまざまなソフトが必要になりますが、その分だけライセンスを購入するとなると費用がかさみます。Azure Batch Renderingでは、ライセンス購入なしに分単位での課金だけで使用できるため、使った分を支払えばよいのです。

また、レンダリングの運営費用は複雑で分かりにくく、クライアントへいくらかかったかなどの説明が難しい面があります。特に、自社でサーバーを運用しているケースではそれがより顕著です。時にクライアントに不信感を与えることも考えられます。クラウドサービスの場合は、作業にどれくらいの費用がかかったのか明確です。費用についても納得のいく説明ができます。

このようにAzure Batch Renderingの導入は、ライセンス購入だけでなく総合的なコスト面におけるさまざまなメリットがあり、導入を検討する価値は十分です。さらに、従量課金制でライセンス数が固定ではないため、予期せぬ負荷や変化に対しても柔軟に対応できます。これらもAzure Batch Renderingが選ばれている理由です。

いつでもどこでも使用可能

GPUインスタンスは、グラフィックス処理や計算集約型のアプリケーションで主に用いられています。Azure Batch Renderingでは高機能ワークステーションとしてGPUインスタンスを利用しています。

これにより、時と場所にとらわれることなく必要な作業を行えるようになりました。自社のサーバーやコンピューターを使ったレンダリングでは、基本的にその場から離れることができません。しかし、Azure Batch Renderingなら出先のパソコンを使っての作業が可能になります。

たとえば、クライアント企業まで足を運び、担当者の目の前で作業やデモストレーションができます。より細かいミーティングをしつつ並行して作業を進められるため、レンダリングのクオリティを高められる可能性があるのです。

また、何らかの事情で自社のオフィスで作業ができない事態に陥った場合には、リスク回避の役割を果たします。オフィス以外のパソコンからAzure Batch Renderingにアクセスして、オフィスにいるのと同様の作業を進められます。

さらに、オフィスのコンピューターやサーバーを使う場合は、時間的な制限が加わることが少なくありません。クラウドサービスなら、アクセスさえすればいつでも利用できるため、時間的な制限を受けないのもポイントです。

時間や場所に縛られず、いつでもどこでも利用できるのはAzure Batch Rendering導入における大変大きなメリットと考えられます。

まとめ

Azure Batch Renderingの導入により、現場の作業効率を大幅に向上できます。コスト面で多大なメリットを得られるほか、時間や場所に縛られずに作業ができるのも魅力です。明瞭な運用ができるためクライアントの信頼を獲得しやすいのもメリットの一つでしょう。

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