AI・IOTを活用した建設現場の取り組み・導入事例を紹介!

 2020.08.06  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

建設現場において、AI・IoTを活用したさまざまな革新が進められています。当記事では、その3つの好例をご紹介します。それぞれ建設現場に対するアプローチは異なるものの、現場にある多様なデータを活用・分析することによって、新たなサービスを創出するというコンセプトは共通しています。

AI・IOTを活用した建設現場の取り組み・導入事例を紹介!

導入事例その1:大成建設

大成建設は日本マイクロソフトと協業して、AI・IoTを用いた施設運用・保守事業を進めています。これらの事業では、建設現場において大成建設が考えるソリューションを実現するため、マイクロソフトが持つIoT・AI技術が存分に活用されています。以下、具体的にどのような事業となるのか、1つずつ見ていきましょう。

地震発生直後の建物健全性把握

大成建設は、マイクロソフトが運営するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」と、Windows 10 IoTベースのエッジデバイスを活用した迅速なデータ収集によって、地震発生直後の建物の安全性を「見える化」し通知するシステムを開発しています。これにより、震災後の建物の使用可否を速やかに判断可能です。

専門家が現地へ赴いて調査するような従来の調査方法では、調査結果が出るまで数日かかってしまう上、その結果だけで建物を使用できるか判断できないという問題がありました。その点、IoTを活用した新しい方法では、速やかに評価結果が出せるだけでなく、使用の可否を決断するのに必要な客観的なデータを取得できる、というメリットがあります。

施設統合運営管理

大成建設では、AIやIoTによって建物の運営管理を効率化するサービスの構築・提供を検討しています。まずは、そのはじめの一歩として、Microsoft Azure とWindows 10 IoTを用いた建物運営管理サービス「スマート・ビルディング・ソリューション」により、建物運営管理業務の効率化を支援するサービスを実現します。

そのうえで、設計・施行と建物運営管理をパッケージ化するビジネスモデルの確立を目指しています。本ソリューションを利用することによって、建物管理を効率化し、建物維持にかかるランニングコストの削減が期待できます。

生産施設での従業員の作業状況を見える化

少子高齢化による労働人口減少を補うことや、従業員の高齢化が進む労働環境を改善することが、企業にとって急務となっています。

大成建設では、施設・装置の稼働や従業員の作業状況をモニタリングし、Windows 10 IoT ベースのエッジデバイスを通じて、そのデータをMicrosoft Azure 上に保管、同時にAIによる分析を行うソリューションを開発しています。これによって、従業員の作業負荷を軽減し、労働環境を改善できるのです。

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導入事例その2:鹿島建設

鹿島建設もまた、マイクロソフトと連携して、建設現場に関する新たなサービスを開発・提供しています。このサービスでは、建設現場におけるさまざまなデータをIoT技術で集積し、AIで分析することによって、コスト削減や機器故障の早期把握などを目指しています。以下、具体的に、どのようなサービスになるのか見ていきましょう。

鹿島スマートBM

「鹿島スマートBM」は、2016年に開発を開始した、IoT・AIによる建物管理プラットフォームです。本プラットフォームでは、IoTセンサーなどにより取得したビックデータをクラウドへ収集し、エネルギーの無駄を見つけるシステム「EF Detector」など、鹿島建設が保持する技術とAIエンジンが分析します。

加えて、建物管理業務の進め方・仕組みを見直すことにより、鹿島建設では新しい建物管理サービスの在り方を検討しています。

鹿島スマートBM導入のメリット

鹿島建設では、情報を一元管理するダッシュボード構築やアプリケーション運用の改良を、鹿島スマートBMに応用しています。これにより、センターなどで集めたビッグデータを活用し、機器異常や故障の検知、過去情報を使った管理業務の省人化・高度化、さらには省エネルギーの支援などが実現可能です。

導入事例その3:ランドログ

ランドログでは、Microsoft Azureを基盤とした、建設現場のデジタルトランスフォーメーション化を進めるIoTプラットフォーム「LANDLOG」を提供しています。膨大なデータを送受信するLANDLOGのニーズに、企業向けクラウドサービス「Microsoft Azure」がマッチしたそうです。以下、LANDLOGの活用事例をご紹介します。

建設現場から収集したデータの提供

従来の建設現場では、データが適切に収集・可視化されるケースはほとんどありませんでした。

そこでLANDLOGでは、IoT対応建機や建設現場に設置されている飲料自販機など、建設生産のコストに関わるデータを業務効率化が実現できる形式で、アプリケーション開発企業へ提供するとのことです。

建設現場でのデータ取得システムの提供

LANDLOGはデータの可視化だけでなく、取得のためのシステムも提供しています。具体的には、ドローンで撮影した建設現場のデータをAzure上に保存したり、IoT対応建機などからデータを収集したりします。これによって、建設現場の作業進捗・状況をリアルタイムで定量的に把握できるようになります。

まとめ

近年、これまでは触れられることもなかった建設現場の膨大なデータを、IoTとAI技術によって活用していこうとする動きが活発化しています。IoT・AIを利用した新たなサービス展開は多くの業種で行われているところであり、建設業も例外ではありません。これによって、未来に向けた建設現場の革新が進んでいくことでしよう。

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