不動産業界にも広がるDXとは?推進のメリットとポイントを解説

 2022.09.28  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

近年、さまざまな業界においてDXを推進する企業が増えています。不動産業界においても例外なくDX推進の波が押し寄せていますが、思うように取り組みが進まないと頭を悩ませるケースも少なくありません。本記事では、不動産業界にも広がるDXの概要や、取り組むメリット、成功へ導くポイントなどを解説します。

不動産業界にも広がるDXとは?推進のメリットとポイントを解説

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不動産業界で求められるDXとは

DXとは、Digital Transformationの略であり、ITやデジタル技術の活用でビジネスの仕組みや組織に変革をもたらすことを指します。近年では、さまざまな業界においてDX化に取り組む企業が増加しており、不動産業界も例外ではありません。

不動産業界にDXが求められている理由として、消費者ニーズの変化が挙げられます。インターネットやモバイル端末の普及により、現在では物件探しの際にもオンラインで行いたいと考える人が増えました。消費者行動やニーズの変化に対応するため、不動産業界にもDX化が求められています。

ただ、不動産業界はいまだにアナログ文化が根強い業界であり、それがDX化を阻む課題となっています。

不動産DXの背景と課題

DX化を進めたいと考えてはいるものの、アナログ文化から脱却できず取り組みが進まない企業は少なくありません。消費者行動やニーズが大きく変化した今の時代に対応するには、この課題をクリアする必要があります。

アナログ文化からの脱却

不動産業界では、業務で紙の書類やFAXをいまだに活用している企業が多く見受けられます。現在では、ペーパーレスを実現できる便利なツールやシステムが数多くリリースされ、DXを推進できる環境が整っているものの、従来のアナログ文化から脱却できない企業が少なくありません。

一方で、積極的にDX化を進める不動産企業も増えています。コロナ禍で対面営業が難しくなり、リモートワークへの移行に伴い必然的に業務のデジタル化やDX化が求められるようになりました。

消費者ニーズの変化

消費者の行動やニーズも大きく変化しています。従来は、物件探しや相談は不動産会社へ足を運んで行うケースが一般的でしたが、現在ではインターネットを用いて情報収集するケースが増えています。

現代は、情報収集から商品・サービスの申し込み、購入までをオンラインで完結できる時代です。そのため、不動産業界のサービスにおいても、オンラインで提供してほしいと考える消費者が増加しました。このようなニーズに対応するには、ITやデジタル技術の導入によるDX化が必須です。

不動産会社がDXに取り組むメリット

不動産会社がDXに取り組むことで、業務効率化や生産性向上などのメリットが得られます。また、限られた人員で業務を遂行できる環境が整うため人手不足の解消につながり、労働環境も改善します。消費者のニーズにマッチしたサービスも提供できるため、顧客満足度の向上につながるのもメリットです。

業務効率化と生産性の向上

DX化による大きなメリットのひとつとして、業務効率化が挙げられます。これまで手作業で行っていた業務の自動化、簡略化が進み、効率的に業務を進められる環境が整います。また、人為的なミスが減少するため手戻りをなくすことができ、業務品質も向上します。

情報共有が容易になり、必要な情報をスピーディーに社内で共有できるのもメリットです。システムであらゆるデータを管理すれば、必要なときに素早く取り出せ、業務の引き継ぎも容易です。

業務を効率よく遂行できる環境が整えば、限られた人員で今までと同等、もしくはそれ以上の成果が期待でき、生産性が向上します。余剰の人員をコア業務へ投入できる余裕も生まれ、さらなる利益の拡大も狙えます。

人手不足の解消と労働環境の改善

DX化が進み業務を効率化できれば、より少ない人員で仕事に取り組めます。そのため、人手不足の解消につながるほか、長時間労働の発生も抑制できます。

長時間労働の解消により、従業員の負担を軽減できるのもメリットです。心身の負担が軽減されたことで健康的に働けるようになり、ワークライフバランスも整います。

また、DX化によりスキルや経験にかかわらず、従業員が活躍できる環境が整備されるのもメリットです。高度なスキルや豊富な経験が求められる業務も、ツールやシステムの利用により誰でもこなせるようになり、業務の属人化を回避できます。

顧客満足度の向上と新規顧客の獲得

DX化に伴い、消費者が求めるサービスを提供できるため、顧客満足度の向上が期待できます。チャットを用いたやり取りや、オンライン内見などを行える環境が整えば、顧客はより便利にサービスを利用できるようになり、満足度が高まります。

また、近年ではオンラインで遠方の顧客とも容易に契約できる環境が整いました。そのため、これまで直接的に自社と接点がなかった顧客とも取り引きが可能となり、新規顧客を獲得しやすくなるメリットを得られます。

新たなビジネスを創出し、他社との差別化を進められる可能性もあります。たとえば、サービスの開発や改善にビッグデータやAIを活用すれば、これまでになかった斬新なサービスを創出できるかもしれません。

レガシーシステムからの脱却

古いシステムから脱却できるのもメリットです。経済産業省が発表した「DXレポート」においても、レガシーシステムを使い続けるさまざまなリスクが紹介されており、古いシステムからの早急な脱却が求められます。

DXレポートで懸念されているのが、2025年の崖です。多くの企業がDX化に取り組まず、このまま古いシステムを使い続けた場合、2025~2030年にかけて莫大な経済損失が生じるとのことです。

この先、レガシーシステムに不具合が生じた場合、修復できなくなる可能性が存在します。かろうじてシステムを維持できても、そのために莫大なコストが発生する懸念もあります。

DXに取り組むためのポイント

DX化を成功させるには、組織全体で取り組まなくてはなりません。ビジネスの仕組みそのものが新たに生まれ変わる可能性があるためです。基本的にはトップダウンで取り組みを進め、目的やKPIを明確化したうえで必要な人材の確保、導入を進めなくてはなりません。

経営者からDXの理解を深める

DX化には組織全体で取り組むため、経営者がDXについて正しく理解しておく必要があります。経営者が正しい知識を習得することで、トップダウンによるDX化を進められます。

従業員の理解も得なくてはなりません。DX化に伴い、業務の取り組み方やルールなどが従来と大きく変化するためです。理解を得ぬまま強引に取り組みを進めようとすると、反感を買うおそれがあるため、目的やメリットなどを丁寧に周知しましょう。

DXを推進する目的やKPIをはっきりさせる

目的が明確でないままDXを進めようとすると、ゴールが分からないため迷走してしまうおそれがあります。そのため、具体的なアクションを起こす前に、DX化の目的を明確にしなくてはなりません。

まずは、現状における課題を抽出してみましょう。課題を洗い出すと、目指すゴールや目標が見えてきます。また、KPIを設定して取り組めば、DX化が成功したかどうか、最終的なゴールへ近づけているのかといったことが分かります。

必要な人材の確保とシステムの導入

スムーズなDX推進のため、必要な人材を確保しましょう。ITやデジタル技術、知識を有する人材が中心となって取り組めば、スムーズなDX化を実現できます。

社内で人材を育成する方法のほか、外部からスペシャリストを採用する方法もあります。また、企業のDX化をサポートしている企業のサービスを利用するのもひとつの手です。

目的にあわせたシステムの導入も必要です。現場の定型業務を自動化したいのならRPA、マーケティングの効率化ならMA、まずペーパーレスを実現したいのなら電子決裁システムやワークフローシステムなど、達成したい目的や解決したい課題にあわせてシステム、ツールを選定しましょう。

まとめ

時代や消費者ニーズの変化により、不動産業界にもDX化が求められています。DX化が進めば、業務をより効率的に遂行できる環境が整備され、生産性向上や職場環境の改善などさまざまなメリットも得られます。まずは経営陣がDXを正しく理解し、そのうえで取り組みを進められる環境を整備しましょう。

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