BXとDXは関係ある?BXを進める際に意識しておきたいポイントを紹介

 2022.04.20  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

2021年5月にデジタル改革関連法案が成立したことを皮切りに、DXやBXの実現を目指す企業が増加しています。本記事では、DXとBXがそれぞれ持っている意味や事例の紹介の他、実際にBXを推進する場合に気を付けるべきことを紹介します。

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BXならびにDXの基本的な情報

近年使用されることの増えた「BX」と「DX」は似て非なる言葉であり、異なった意味合いを持ちます。本項ではそれぞれの概要について紹介し、該当事例なども詳しく解説します。

BX(ビジネス トランスフォーメーション)の概要について

BX(ビジネストランスフォーメーション)は、IT戦略によって企業の業務を根本から見直し、システムの改革を通して業務改善を行うことです。これは部門ごとの業務に限らず会社全体の業務改革にあたるため、比較的大規模なシステムの導入に踏み切ることも珍しくありません。具体的には、人事や会計、総務など、会社の経営にかかわる基幹情報を一か所で管理するためのシステムやソフトを導入し、より効率の良い経営を目指すERPや、顧客情報を一元管理し、チームで営業活動がしやすくなるといったメリットのあるCRMなどが挙げられます。

また、BXは業務をデジタル化する変革にとどまらず、従業員の意識改革といった意味合いも持ちます。業務の見直しはあくまでも手段であり、ゴールは業務効率の改善や業績の向上に置かれているためです。

ここではビジネストランスフォーメーションとしてのBXを解説しますが、「ビジネスオブエクスペリエンス」や「ブランドエクスペリエンス」という言葉もBXと略されており、使用時にはどの意味合いを含んでいるのか注意することが必要です。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の概要について

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、社会全体にデジタル技術を浸透させて、人々の生活をより便利なものへ改善することを指す言葉です。一企業の業務を超えて直接暮らしにかかわる領域のため、実際に変化を感じることも多いのではないでしょうか。

例えば公共交通機関に乗る際、従来の支払い方法は現金のみでしたが、現在は全国的にチャージ式のICカードが使用でき、切符を購入する手間が不要になりました。他にも映画館の窓口に並ばずにチケットを購入できるシステムや、AIを使用したタクシーの配車サービスなど、さまざまな所でDX化が進んでいます。

また、上述した事例では利用者が利便性の向上を感じられることに加え、各分野の労働者においても業務改善や効率アップにつながります。デジタル化やIT化を用いて社会貢献になるような業務変革を行うことは、結果的に労働効率や、労働者のワークライフバランスの改善といったメリットもあるのです。

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BXとDXの関係性

BXとDXは、両方ともプロセスに業務改革が伴うという点で一致しますが、目的を網羅する領域が異なります。前項で解説した通り、BXは業績や業務効率の向上を目指し、一企業の業務に対して抜本的な見直しを行うことを指す言葉です。一方でDXは企業内部の業務改善にとどまらず、デジタル化やIT化された新しい技術が社会全体に共有された状態を指します。このことから、一般的な意味におけるDXの前提にはBXが存在していると言えます。

また、近年では新型コロナウイルスの世界的な流行を受け、経営方法の変更を迫られるような環境の変化も生じるようになりました。実際、時短営業を求められた飲食店が料理のテイクアウト販売を始めたり、外出自粛の流れで客足が遠のいた小売店がECサイトへ出品したりなど、新しい環境に合わせて柔軟に経営方針の追加・変更を行う企業も増加しています。高頻度で変化する環境に都度適応することは簡単ではありませんが、時にはAIなども活用しながらデータ分析を行い、BXやDXの検討を継続することが大切です。

BXを進める際に意識しておきたいポイント

実際にBXを推進する場合、企業が意識すべきことにはどのようなものが挙げられるのでしょうか。本項では、BXを成功させるために意識しておきたいポイントについて詳しく解説します。

現状の業務に対する改革

まずは、企業が抱える既存の業務に正面から向き合い、作業効率を上げたり、より低コストでの業務成立を実現したりするための施策を打ち出すことが重要です。この点においては企業ごとに課題点が異なるため、解決策も一概に提案できません。

ただし、業務改革のプロセスで新しいシステムの導入が必要になった場合は、どのようなものにおいても使いこなすことを念頭に置いた精査が重要事項となります。どれほど便利なシステムを取り入れたとしても、作業担当者が使いこなせなくては意味がありません。

また、作業効率を重視するあまり、従来の作業と全く異なる手順に変えてしまうことも現場の混乱につながります。新システムには、従業員が置いてきぼりにならないよう十分な説明を行ったうえで、既存の作業方法も活かしながら生産性の向上を図ることができるものを意識しましょう。

将来に向けての業務改革

消費者のニーズ変化が頻繁に起こる現代社会では、企業がこうした環境の変化に適応し、都度経営方針を見直す必要があります。そのためには、ある程度先を見据えた経営戦略をたてておくことも大切です。

時代の変化によってテクノロジーが発達した結果、小売業界はインターネットへの進出が当たり前となりました。情報源が紙媒体やテレビだったニュースや広告も、現在はスマートフォンといった個人が所有する端末で、より気軽にチェック可能です。今や、マーケティングはBXに直結すると言っても過言ではありません。

こうしたさまざまな変化に伴い、企業の経営陣にはBX化の成功に向けた柔軟な発想が求められます。テクノロジーのアップデート速度が上がっている時代の潮流に身を置きながら、次に台頭する技術を予想し未来を見据えた戦略をたてたり、既存の業務方法が将来的に通用するのかを検討したりすることが必要です。

戦略を練りなおす

企業の経営は、全てが計画通りに進むわけではありません。3~5年後の経営ビジョンと現在置かれている状況の差を縮めるために作成する「中期経営計画」という書類があります。

中期経営計画では業績や企業価値の向上を目的とし、現状の分析と目標達成のために何をすべきかを検討しますが、いくら現段階の問題点を洗い出したとしても、完璧な予測ができない以上変更はつきものです。経営方針の変更や決定は主に経営陣のみで行われますが、BX化にもかかわるような、作業ベースの変更点については、実際に作業をする従業員も一丸となって協力することが必要不可欠と言えます。

特に新しいシステムや技術を要する業務などは、従業員に求められるスキルが企業ごと、部署ごとに異なります。組織の問題は組織全体で共有し、各自が当事者意識を持ちながら解決に挑むことが重要です。

BXを進めている際の経営管理について

BXの推進にあたっては現場や作業レベルでの業務見直しを行ったり、その結果を踏まえて効率化やコスト削減を図ったりしますが、将来へ向けて経営管理を高度化することも重要な目的の一つです。既述の将来へ向けた経営戦略を始めとしたさまざまな事業計画と照らし合わせながら、ただ目の前の業務を改善するのではなく、未来を見据えた施策の実行が必要となります。過去のデータはあまり振り返らず、常に前を見て予測と検証、修正を繰り返し行うことで、企業価値の向上にもつながるでしょう。

まとめ

DXとBXの違いや、両者の関係性について解説しました。BXを進めることで業務の効率化やコスト削減などのメリットが見込めますが、実際に解決すべき課題は企業によって異なります。将来の経営まで見据えながら、手探りでも予測と検証を繰り返すことが、長期的な企業の成長へつながる近道です。

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