IoT事例を公開!産業別に何ができるのかを解説!

 2020.11.11  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

IoT」と聞くと、遠い世界のことのように感じるかもしれませんが、実際には、私たちの日常生活にすでに浸透しているものが数多くあるのです。IoTの未来について知るためには、IoTが現在どのような分野で活用されているのかを知る必要があります。当記事では、IoTの技術でできることや、業種別の活用事例についてご紹介します。

IoT事例を公開!産業別に何ができるのかを解説!

IoTの基礎知識

IoTの活用事例を具体的にご紹介する前に、まずIoTとはどのようなものなのか、理解を深めておきましょう。

IoTとは?

IoT」とは「Internet of Things」の頭文字を取ったもので、日本語では「モノのインターネット」と訳されています。つまり、身の周りにあるさまざまなモノがインターネットにつながる仕組みのことです。

少し前までは、インターネットというと自宅や職場のパソコンから接続するのが一般的でした。しかし、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の普及にともない、外出先などどこからでも手軽にインターネットを利用できるようになりました。さらに、テレビやエアコンなどインターネットと接続できる「スマート家電」が続々と登場し、離れていても遠隔操作により機器を動かせるようになっています。

IoTを活用するテクノロジーは、生活をいっそう便利にし、社会を豊かにする可能性があるとして、大きな期待を寄せられているのです。こうした背景により、IoT市場は年々成長を続けており、今後ますます拡大すると予想されています。

IoTの仕組み

IoTの対象となる各種家電や設備には、センサーやカメラなどが搭載されています。このセンサーやカメラなどが、モノの状態や周辺環境といった情報を感知・収集し、インターネットを通してそれらデータを人やモノに伝えます。搭載されているセンサーは、機器によって光センサーや温度センサー、加速度センサーなどさまざまです。

わかりやすい例として、スマートウォッチを挙げてみましょう。スマートウォッチは、本体に取りつけられたセンサーやGPSをもとに、心拍数・血圧などの生体データや歩数といった情報を取得します。次にそのデータは、インターネット経由でスマートフォンに送られたり、クラウドに保存されたりして、蓄積されます。そうして収集されるデータはAIにより分析され、グラフ化するなどわかりやすい情報にして、再びユーザーへ提示されるのです。

これまでは、何かモノを販売する際、モノ自体の機能や値段などが売れるかどうかの主な販売基準と捉えられていました。しかしIoTを導入することで、各メーカーは既存商品に、これまでになかった新たな付加価値を加えることができるようになっています。

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IoTの技術でできること

IoTの技術を活用すると、大きく分けて4つのことができるようになります。
まず1つ目は、モノを操作することです。家の外からエアコンを操作し電源を点ければ、帰宅時間に合わせて部屋を快適な温度にしておけます。

2つ目は、インターネットを介してモノ同士を繋げることです。例えば、AIを搭載したスピーカーをスマート家電と接続すれば、スピーカーに呼びかけるだけでお風呂のお湯を準備したり、照明を点けたりできます。家電をインターネットでコントロールして便利な暮らしを実現させる「スマートホーム」や、建物全体を管理する「スマートビルディング」などは、この技術を活用しています。

3つ目は、モノや人の動きを感知して、現在の状況を把握することです。この技術が活用されている分野のひとつが、電車やバスなどにおける混雑具合の計測です。周辺のCO2排出量を計測するCO2センサーを使えば、車内の混雑具合を計測でき、その情報をもとに今後の路線計画を立てられます。

そして4つ目が、モノの状態を知ることです。例えば、ペットの首輪にセンサーを搭載すれば、運動量や食事量などのデータをもとに、離れていてもペットの健康状態を知ることができます。

業種別IoTの活用事例

IoTについて理解が深まったところで、次はIoTの具体的な活用事例を業種別に見てみましょう。今後の主流になるかもしれないものなど、可能性を秘めた便利な商品やサービスが続々と登場しています。

農業分野での活用事例

農業分野では、農作業の労力を軽減する「スマート農業(スマートアグリ)」が注目を集めています。スマート農業とは、省力化や高品質生産などを可能にする先端技術を使用した、次世代農業のことです。具体的には、センサーにより日射量や土壌の状態などを情報収集し、水やりや施肥のタイミング、最適な肥料の量などを算出します。

労働者の高齢化が進むとともに後継者不足も相まって、労働力不足が今後の大きな課題となっている農業界では、スマート農業に大きな期待が寄せられています。IoTにロボット技術を組み合わせれば、算出されたデータに基づいて自動で水やりをしたり、肥料を散布したりすることが可能です。収穫時期を見極めて自動で収穫し、箱詰めして出荷するといったことも夢ではありません。作業負担を減らしながら生産性を向上させるとともに、人材不足をも解決できるとして期待されています。

医療分野での活用事例

医療分野でIoTが活用されている事例のひとつが「着用型ウェアラブルデバイス」です。これは、インターネットに接続したデバイスを患者が身につけることで、体温や血圧、脈拍などの生体データを計測し、データ化するものです。

医療機関において、患者の詳細な生体データの収集が容易になれば、正確な診断を下したり適切な治療を施したりするのに役立ちます。何か異常を検知した際も、迅速に診断を下し、適切な処置を行う助けとなるでしょう。

近年の医療現場では医師不足が深刻化し、医療従事者にかかる負担の増加が問題となっています。医療機関におけるIoTは、医者の労働環境改善の観点からも、関心が高い分野です。医療に特化したIoTは「IoMTInternet of Medical Things)」と呼ばれ、よりよい医療サービスの提供に向けて研究・開発が進んでいます。

物流業での活用事例

物流分野では、倉庫管理やピッキング、配送などにIoTが活用されています。IoTなどの最新テクノロジーを用いたDXは、業界独自の呼び名で「ロジスティクス4.0」と呼ばれています。

例えば、ピッキング作業にロボティクスを活用し、商品の入った棚を自動でスタッフのもとまで運んでくるテクノロジーについては、耳にしたことがあるかもしれません。これにより、スタッフは広い倉庫を歩き回ることなく、特定の商品をすぐに探し当てることができます。さらに、物流倉庫で管理する資材にICタグを取りつければ、上空に飛ばしたドローンにより資材を管理することも可能です。

配送においては、輸配送を総合的に管理する「TMS」と呼ばれる輸配送管理システムが登場しています。これは、効率的な配車計画を立てたり、運賃や人件費を正確に計算したりするのに役立つものです。GPS機能を活用して、各配送車両の位置をリアルタイムで把握したり、渋滞情報をもとに最適なルートをドライバーに案内したりできます。さらに、配送車両のリース契約を管理したり、経費計算をしたりも可能です。

ネットショッピングの利用増加により、物流業界は現在、供給量の増大と複雑化という問題に直面しています。少子高齢化にともない配送ドライバーが減少するなど、労働者1人当たりの負担が大きくなっていることも事実です。「ロジスティクス4.0」は、こうした課題を解決するとともに、物流効率を大きく飛躍させるポテンシャルを持ったテクノロジーといえるでしょう。

製造業での活用事例

製造業は、産業用ロボットが導入されるなど、作業の自動化が進んでいる業界です。24時間365日稼働できるロボットの登場により、生産性向上や品質安定化などが実現してきました。製造業におけるIoTは、そのロボティクスにAIM2M(マシーン・ツー・マシーン)も連携していることが特徴です。

製造業にIoTを導入すると、「見える化」「制御」「自動化」が可能になります。「見える化」とは、センサーが集めた情報を可視化することです。手書きデータや製造時の力加減といった、表現しにくい情報も収集して、分析しやすいように「見える化」してくれます。その分析結果を活用して、モノが効率的に作動するよう助けるのが「制御」です。またAIなどにより、その制御を自動で行えるようにするのが「自動化」です。

工場にIoTを導入すれば、「スマートファクトリー(考える工場)」の実現も目指せます。スマートファクトリーとは、工場内のシステムや機器をインターネットへ接続し、さまざまな作業を可視化・自動化することです。工場の稼働状況を細かく把握し、人材を適正な場所に配置できるので、生産性の向上が期待できます。機器の状態を管理する機能により、故障する前にアラートを出すようにすれば、必要に応じてメンテンナンスや修理を行い、設備故障の被害を最小限に食い止めることも可能でしょう。

まとめ

IoTの普及により、各業界にて生産性向上や業務効率化、そして労働力不足の解消などが期待できます。IoT技術はまだまだ発展途上であり、今後もさらなる便利なテクノロジーの登場が予想されます。私たちの生活や仕事を効率化してくれる最新技術に、これからも目が離せないでしょう。

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