製造業でIoTを取り入れるには?メリットや事例を紹介

 2021.08.20  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

近年注目度が上がり市場規模の拡大が見込まれるIoT。生産性向上や品質アップといったさまざまな効果が期待されています。それでは製造業にとってIoTはどのようなメリットがあるのでしょうか。スムーズな導入につなげるためには、活用する際のポイントや実際の活用事例を知っておきましょう。

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IoTとは?

IoTとは「Internet of Things」のことで、モノをインターネットに接続する仕組み・技術や、それを用いたサービスを指します。従来、インターネットに接続する機器はパソコンやスマートフォンといった専用デバイスが主流で、少なくとも通信機能を備えていなければなりませんでした。

しかし、現在はインターネット接続の技術が発展し、通信網が拡充されたことによってインターネットと接続することが容易かつ低コストでできるようになってきました。そのため、従来はインターネットと接続していなかったような住宅設備・自動車・機械設備といったあらゆるモノをインターネットに接続することが可能になったのです。インターネットとモノを接続するIoTという仕組みは、いまやさまざまな場面で広がりつつあります。

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IoTが製造業にもたらすメリット

IoT技術はさまざまな業種業態で活用される機会が増えてきていますが、製造業にでも数多くの効果を発揮します。特に注目されているのが、生産性・品質の向上、コスト削減、人材育成といったメリットです。

生産性・品質の向上

IoTがあれば、従来は難しかったような製造現場の稼働状況を詳細に把握できるようになります。例えば、生産ラインや運搬機械をインターネットと接続すれば、製造現場の生きたデータ収集が容易になります。クラウドなどの仕組みによってデータを一元管理することも可能です。データの一元管理ができれば、現場の状況が可視化できるようになるため、「生産ラインは過密でないか」「待機状態の機器が多く発生していないか」といったチェックをリアルタイムに行えます。

その結果、進捗管理を効率的に実施できるようになり、生産性がアップします。また、機械の異常検知を早期にできるようになるほか、データ活用で検査作業が正確になることで、品質向上も期待できます。

コスト削減

IoT技術によって、コスト削減効果も期待できます。製造現場にIoT技術を導入する場合、特に高い効果が望める工程のひとつは品質検査です。従来、品質検査は、製品・部品の形状、構造、色、パッケージなどあらゆる項目を、作業員が目視でチェックしなければなりませんでした。しかし、IoT技術を用いれば製品・部品をセンサーによってチェックし、異常があれば自動検知する仕組みも構築できます。さらに、近年実用化が進んでいるAI(人工知能)を利用すれば、より精度の高い検査が実施できるようになります。

品質検査のクオリティが上がれば、不良品をあらかじめ検知することによって回収・再生産コストが削減できるほか、検査を担当する人員の作業工数も省略できるでしょう。

社員の質の向上

IoT技術は社員育成にも役立ちます。業種を問わず人手不足が大きな悩みとなっている中、製造業においても例外ではありません。製造業においては、人材確保だけでなく、既存人材のスキルアップや生産性向上も課題です。しかし、製造現場では複雑な機械を取り扱ったり、数多くの工程の業務を把握したりといった高度なスキルが求められるため、人材の育成は簡単ではありません。

IoTを活用すれば、タブレット端末などを用いた電子マニュアルの配布や、遠隔操作による業務トレーニングといった方法で、人材のレベルアップを従来よりも効率化できます。仮に新入社員や経験不足の社員であっても、IoTによってマニュアルを柔軟に活用することで、早い段階で作業に習熟することが可能です。

製造業におけるIoT活用事例

製造関連の企業がIoT導入を検討する際は、他社の先行事例が参考になります。ここでは3社の取り組みを紹介します。

コマツ

コマツは、工場設備を可視化するためにIoT技術を活用しました。

同社の事業の特徴は「多品種少量の生産体制」であり、それが理由で工場設備が待機状態になることも多く、生産性向上が課題でした。生産性を改善するためには、グローバルに拠点を構える工場設備の稼働状況を可視化し、なるべく設備の稼働率を高める必要があったのです。

そこで、同社はIoTによってデータを収集し、クラウドによって一元管理するプラットフォームを構築します。接続する機器の台数を年間100~200台のペースで増やしながら、より広範な現場の可視化を実現しています。

豊田自動織機

豊田自動織機社はIoTを活用して顧客へのアフターサービスなどに役立てています。

同社はフォークリフトやエアコン用コンプレッサーといった機器を世界中の顧客に提供するグローバルメーカーです。販売のみならず、アフターサービスを強化することで顧客との長期的な関係強化を目指していました。そこで、同社は販売したフォークリフトにセンサーを搭載。IoTの仕組みによって機台の稼働データなどを収集し、製造情報などと照らし合わせて故障を事前に予知するサービスを目指しています。

Honeywell

Honeywell社はソフトウェア企業へと舵を切るにあたって、IoTプラットフォームを構築するなど、IoTを積極的に活用しています。

同社は住宅・ビル・産業機器から自動車・航空宇宙分野まで幅広い製品を扱う企業ですが、製品そのものを製造・販売するだけでなく、デジタル技術を活用した豊富なソリューションの提供を目指しています。具体的に想定されるのは、同社の住宅設備をアプリ経由で操作したり、稼働状況をチェックしたりといったことです。こういったサービスを実現するために、IoT基盤を構築しています。

製造業がIoTを活用するときのポイント

IoT技術をスムーズに導入し成果を最大限に得るために、行うとよいポイントがあります。特に製造業がIoTを活用する際は、意識づくり・課題の認識・仕組みの構築が大切です。

IoTに対して苦手意識を持たない

IoTについての苦手意識を克服し、IoTの活用は新しいビジネスチャンスだと認識することが重要です。IoTといったデジタル技術は、専門的な内容も多く、コストもかかるものだと心配になることもあります。しかし、実は製造業とIoTは親和性が高く、劇的に業務を効率化する可能性を秘めているのです。現在はクラウドの活用によって安価に導入できるケースも増えています。まずは偏見を持たずに冷静に検討することが大切です。

IoTで解決したい課題は何か、見極める

IoT活用の際は、自社の課題を洗い出し、IoTを導入することでどのような課題を解決したいのかを明確にするプロセスが欠かせません。IoTの活用事例は増えつつありますが、ただ時流に乗って目的が決まらないままに導入してしまうと、効果的に活用することは難しく、利用コストも高くついてしまうでしょう。まずは導入する課題を明らかにし、IoTによってどのように解決したいのか、一度立ち止まって検討することが求められます。

社員全員がIoTを使えるような仕組みづくりをする

社員全員がIoTを使えるような仕組みの構築も重要です。どれほど優れたIoTシステムであっても、社員一人一人が使いこなせなければ意味がありません。IoTのシステムは放っておいても使えるようになるとは限らないため、しっかり理解してもらうためのセミナー開催や、マニュアル作成といった社員教育の仕組みづくりが重要です。

まとめ

製造業においてIoTを活用すれば、生産性・品質の向上やコスト削減、社員のスキルアップといったさまざまなメリットが期待されます。ただし、IoTは何となく導入すれば機能するものではなく、効果を最大限に引き出すための戦略も必要です。先行事例や各種セミナーなども参考にしながら、丁寧に検討する姿勢が欠かせません

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