製造設備メーカーのDXの本命、IoTによるリモートモニタリング

 2020.09.26  デジタルトランスフォーメーションチャンネル編集部

あらゆる産業において先進的なデジタルテクノロジーを活用した変革が起きつつあります。製造設備メーカーも例外ではありません。かねてより市場競争の激しい製造設備メーカーでは、先進技術を搭載したデジタルネイティブな新興企業の新規参入や新型コロナウイルスなど突発的かつ予測不能な事態が相次いでおり、そのような事象に対応できる俊敏性と柔軟性、そして回復力が求められています。そのために、今、製造設備メーカーに求められるのは「デジタルトランスフォーメーション」による変革です。

本記事では、多くの製造設備メーカーがデジタルトランスフォーメーションの一環として取り組みを開始したIoT活用についてご紹介します。

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リモートモニタリングによる製造設備のリアルタイム監視

製造設備メーカーにとって収益増大への期待が大きいデジタルトランストフォーメーションの取り組みとして注目されている「リモートモニタリング」。自社設備にIoTを接続することで設備の状態、稼働状況をどこからでも確認できるようになります。

今日の製造設備メーカーの多くは、販売後の保守作業では何らかの問題が発生した際に顧客から連絡を受ける、いわゆる「事後対応」が主流です。設備の調子が悪くなった、壊れたとあれば即座に現場に駆けつけ、原因を究明し、修正活動に努めます。従来は当たり前だったこの光景も、リモートモニタリングの実装により今後は少なくなっていくと言われています。

リモートモニタリングを導入した製造設備メーカーはIoTによって設備の状態と稼働状況を常に把握し、自ら設定したしきい値によって不調・故障の予兆を見逃しません。そのため、設備に不調・故障が起こると予測されたら現場に足を運び、修正を加えて設備に非稼働時間を極限まで少なくできます。

また、リモートモニタリングを通じて不調・故障の予兆だけでなく、「なぜ不調・故障が起きそうなのか?」の情報を事前に確認することで、製品開発に生かしたり、必要部品だけを即座に調達したり、初回訪問時の診断精度を高めたりできます。

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デジタルトランスフォーメーションへ取り組まないことのリスク

「デジタルディスラプション」という言葉をご存知でしょうか?これは、先進的なデジタルテクノロジーを備えた新規参入プレイヤーが、それまで市場で常識とされてきたビジネスモデルを覆し、新しいルールのもとで市場を支配する現象です。古くはAmazonのECビジネス、音楽メディア市場を席巻したApple、不動産業界のあり方を大きく変えたAirbnb、などがデジタルティスラプションの代表例として挙げられています。

製造設備メーカーは他産業と比べてデジタルテクノロジーの進展が遅れていると言われています。キャップジェミニ社は市場にある製品の50%はIoTによりネットワークに接続されスマート化されると予測しています。その他の著名な調査会社もほとんど同じような予測コメントしています。つまり、製造設備メーカーにおいてもIoTを活用したデジタルトランスフォーメーションは着実に進むということなのです。

では、デジタルトランスフォーメーションへ取り組まない製造設備メーカーはどのようなリスクを抱えるのか?デジタルテクノロジーの世界では新しい取り組みを積極的に実践する先行者が有利に働くという原則があります。彼らは取り組みそのものに対する知見、IoTによって接続した設備から得られるデータの量と質が、デジタルトランスフォーメーションへ取り組まない企業と圧倒的な差がつきます。この差がそのまま市場競争力として作用するのです。

変化に取り残された企業は相対的に市場競争力を失い、さらにはサービスを含めたバリューチェーンの効率やコスト効率の低下により、売上・利益に悪影響を及ぼすことになります。

デジタルトランスフォーメーションは「古い基幹システムの刷新」ではありません。レガシーシステムの刷新はデジタルトランスフォーメーションに備えるためのものであり、本来はビジネスの効率化に加えてビジネスモデルそのものも刷新することを検討することが重要になります。

PTCのThingWorxが産業IoTを強力にサポート

製造設備メーカーのデジタルトランスフォーメーション、つまりは産業IoTによるリモートモニタリングの実現には、新しいソリューションが必要です。ここでは、PTCが提供する産業IoTプラットフォーム「ThingWorx」をご紹介します。

ThingWorxは各種機器の接続、アプリケーションの構築、データ分析、システム管理およびユーザーエクスペリエンスによる作業者支援など産業IoTの実現に欠かせない機能を提供するプラットフォームです。

特筆すべきは、IoTアプリケーション開発の生産性です。産業IoTへ取り組むにあたり、実際に利用する作業者や管理者にヒアリングを実施しても具体的な仕様が固まらないケースが多々あります。また、一度構築したIoTアプリケーションも運用段階で修正を何度も要求されることが多く、開発生産性が下がる傾向にあります。

これに対しThingWorxは、IoTアプリケーションの構築やシステムう運用をウェブブラウザ上で提供し、開発生産性を高める仕組みを搭載しています。開発者はグラフィカルかつ直感的なIoTアプリケーションを短期間で開発し、デザインのカスタマイズも可能です。ウィジェット部品をカスタム追加することも可能で、一度構築したIoTアプリケーションの修正も容易です。

さらに、ThingWorxはクラウド環境のみならずオンプレミス環境でも運用が可能であり、2つを組み合わせたハイブリッド環境にも対応できる柔軟性があります。近年では、設備に搭載したゲートウェイ機器からインターネットにアクセスし、それからクラウド環境で運用しているThingWorxで管理するなどの構成も人気を集めています。

産業IoTでは他のシステムとの連携が重要であり、必然的に産業IoTプラットフォームにはシステムとの接続性が求められます。ThingWorxは既に構築されている自社システムや他社製のシステムとの連携が可能であり、Microsoftの戦略的パートナーであることからMicrosoft Dynamics 365等への接続も容易になっています。

製造設備メーカーによるデジタルトランスフォーメーションはこれから益々加速していきます。その中で産業IoTに対応できなかった企業は、徐々に競争力を弱めていくことになるでしょう。この機会にぜひ、自社製品における産業IoT導入をご検討ください。

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