病院など医療機関の経営改善のポイントを解説

 2021.05.07  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

経営不振や後継者不足など、多くの病院ではさまざまな経営課題を抱えています。経営不振に陥る原因は多々考えられますが、ひとつには根本的な原因をきちんと把握できていないことが挙げられます。本記事では、病院が解決すべき経営課題や、必要な取り組みについて詳しく解説します。

病院など医療機関の経営改善のポイントを解説

病院の経営において改善すべき課題とは

病院により、改善すべき課題は異なります。さまざまな課題が考えられますが、部門データの連携ができていない、サービス品質に問題がある、院内データをうまく活用できていないなどが挙げられます。詳しく見ていきましょう。

部門データの連携ができていない

現在、多くの医療機関がITシステムを導入し業務に役立てています。電子カルテや医事会計システムなどは、スタッフの業務効率を高める効果が期待できますが、部門ごとのシステム連携がうまくできていないケースも少なくありません。

各部門間のデータ連携ができていないと、単部門では効率化されていても、全体として業務生産性の低下を招くおそれがあります。医師や看護師が必要な情報を、その都度特定の部署へ受け取りに行く、ベッドや手術室の空き状況をスムーズに確認できない、といった状況も起こりえます。

業務生産性が低下すれば、売上にも影響を与えるのは明白でしょう。経営改善のためには、各部門間におけるデータ連携が必要です。

サービス品質の課題

経営不振に陥っている病院の場合、サービス品質に課題があるケースも見受けられます。病院もビジネスとして経営している以上、常にサービス品質の維持、向上を目指す必要があるのは言うまでもありません。

売上拡大や利益創出を目指すうえでは、集客に力を入れる必要があります。医療サービスを受けたいと考える患者を増やして病院に足を運んでもらわなければ、売上、利益ともに伸ばすことはできないでしょう。

集客力を高めるには、サービス品質の向上が必須です。自身が患者の立場になってみると、よく理解できるのではないでしょうか。選択肢が複数あった場合、サービス品質の高い病院を選ぶのはごく自然だと考えられます。

また、経営者の中には、これまでと同じやり方で集客できなくなった、利益が伸び悩んでいる、と頭を抱える方もいます。時代が変われば、ビジネスのやり方も当然変わります。その時代にマッチした集客方法やサービスを模索することも大切です。

病院内データ活用ができていない

病院ではさまざまな種類のデータを扱いますが、それらをうまく活用できていないケースも見られます。データを効率的に活用できていないため、抱えている経営課題の把握が進まないことも多いのです。

経営の改善を進めるにあたり、まずは現状における課題を把握しなくてはなりません。課題を把握できないと何から手をつければよいのか、そもそも何を改善すればよいのかがわからないからです。

膨大なデータを蓄積できていても、適切なデータ取得に時間がかかりすぎたり、必要なデータが取得できないといった問題がある場合は、スキルを持つ特定の担当者がエクセルに書き換えたり加工したりする必要が出てきます。また、データが一元管理されていなければ、システム担当者に負担がかかってしまったり、各部門から必要なデータを個別に抽出するという手間もかかります。

データをスムーズに活用し、可視化できれば課題を把握できます。そのためには、それを実現できるだけの環境を整えなくてはなりません。適切なツールの導入はもちろん、部門間で連携するためのシステムを構築する必要もあります。

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病院経営で改善できる取り組みや手法

ボランティアではなくビジネスである以上、サービス品質を向上させ、集客力を高める必要があります。ここからは、具体的な経営改善の取り組みや手法を解説しましょう。

集客改善のための戦略的マーケティング

患者、すなわちお客様が来ないことには、利益の拡大は見込めません。集客力を高めるには、戦略的なマーケティングが必要です。

例えば、誰もがインターネットを利用している現代において、オフライン集客しか実施していないのは非効率的といわざるをえません。まずは、オフラインだけでなくオンラインも含めたマーケティング施策により、集客力の向上に努める必要があります。

集客は新規獲得とリピーター維持、2つの観点で施策を行わなければなりません。どれほど新規の患者を集客できても、流出してしまうようでは長期的な利益の確保ができません。新規獲得の施策はもちろん必要ですが、獲得した患者がその後も長く利用してくれるよう、対策を行う必要があります。

新規の獲得では、フリーペーパー広告やホームページ、ポータルサイトへの掲載、Web広告などを積極的に活用しましょう。オフラインとオンライン、どちらも活用することがポイントです。リピーター獲得では、よいサービスを提供するのはもちろん、ハガキやSNS、メールなどを活用し、接点を持ち続けることが大事です。

サービス品質の改善

新たに10人の顧客を獲得できたとしても、「また利用したい」と思ってもらえなければ中長期的に利益を得られません。もしも10人全員が「もう利用したくない」と思ってしまうと、再度新規獲得の労力やコストが発生してしまいます。

リピーター獲得のためにも、サービス品質の改善が必要です。具体的な施策としては、インフォームドコンセントの実施が挙げられます。患者へ治療方針や方法を一方的に押し付けるのではなく、丁寧に説明を行い、同意を得てからサービスを提供するのです。

また、患者が安全に医療を受けられる体制を整えることも大切です。医療を受けようとする患者にとって、安全かどうかは病院選びにおける重要なポイントです。安全に医療を提供できる体制を整えるだけでなく、ホームページや患者への説明できちんと伝えることも必要です。

待ち時間対策にも力を入れましょう。病院での待ち時間は、患者にとって大きなストレスのひとつです。診察まで長い時間を要する病院よりも、短時間でスムーズに診察してもらえるところを選ぼうと考えるのは当然のことでしょう。ITシステムを利用した予約システムなどを導入すれば、待ち時間の短縮化が図れます。

他にも、院内における案内掲示板の設置や、バリアフリー対策など、利便性の向上につながる施策も集客対策として有効です。駐車場の確保や最寄り駅と病院を繋ぐ送迎バス、タクシー待ちの軽減など、アクセス面の利便性向上にも努めましょう。

医療用データウェアハウスの導入

データ活用できる仕組みを構築するため、医療用データウェアハウスの導入を検討する必要もあるでしょう。システム連携やデータ活用が進んでいない場合、ツールの導入により課題を解決できる可能性があります。

データウェアハウスの導入により、各部門が管理しているデータをひとつに集約できます。膨大なデータの可視化ができ、必要に応じてスムーズな検索も可能です。また、データをより効率的に活用できるようになるため、経営改善やサービス品質の向上などが見込めます。医療用データウェアハウスについては、次から詳しくお伝えします。

医療用データウェアハウスCLISTA!で病院の経営改善を実現

「CLISTA!」は、医療機関で利用するさまざまなデータを一元管理できるデータウェアハウスです。平均在院日数統計や地区別来院患者統計などを管理・分析できるため、サービス品質の向上も含めた経営や運営の改善に大きく役立ちます。

患者待ち時間統計や手術室利用統計も把握できるため、手術室の稼働率も把握でき、待ち時間を短縮する施策を模索できます。手術別患者数統計や主病名別患者数統計も管理でき、あらゆる医療研究に役立てられることもメリットです。

CLISTA!は、公立病院や大学病院をはじめ、多くの医療機関に導入されてきた実績があります。丁寧なサポート体制を設けているため、初めて導入される医療機関でも安心して運用できます。以下、すでに導入されている医療機関における事例をご紹介しましょう。

事例1: 部門システムのビッグデータを研究で活用(けいゆう病院様)

けいゆう病院様は、神奈川県横浜市にある民間病院です。ビッグデータ取得による工数増加や、部門システムとデータ連携ができていない、担当者のITスキルに依存した業務形態などの課題を抱えていました。

これらの課題を解決するため、当初はCLISTA!を含め3社のツールを検討、最終的にはこれまでの実績と費用でCLISTA!の導入を決定しました。確かな実績と導入しやすい費用だけでなく、営業担当者による丁寧な説明、的確な提案も決め手になりました。

けいゆう病院様では、CLISTA!の導入により上記の課題を解決でき、業務の最適化を実現。現場における日々の業務負担も軽減でき、保守対応にも十分満足されているとのことです。

事例2: コスト管理・医療の質向上のためのデータ活用(岐阜大学医学部附属病院様)

岐阜県岐阜市にある岐阜大学医学部附属病院様は、病院で抱えている膨大なデータの可視化ができておらず、経営課題を把握できていませんでした。戦略的な病院経営の実現にあたり、膨大なデータの一元管理が可能となるCLISTA!の導入を決めました。

導入前は、膨大な量の収支情報に必要な情報を繋ぎ合わせて半手動で原価計算をしていましたが、導入後は、各部門間のシステム連携ができるようになり、コスト計算を自動化することで、これまでのデータ処理時間と手間が軽減されました。また、CLISTA!の優れた検索機能を利用した、中長期的な周術期管理を行っている先生もいらっしゃいます。

このように、岐阜大学医学部附属病院様では、コスト管理・医療の質向上による戦略的病院経営の実現を図っています。

まとめ

病院の経営改善を実現するにあたり、まずは正確に課題を把握することが大切です。課題や改善ポイントを把握し、そのうえで具体的な施策を打ち出しましょう。

本記事でご紹介したCLISTA!は、優れた医療用データウェアハウスです。課題の可視化やデータの管理・活用ができるため、病院が抱える課題解決や経営改善に役立でしょう。

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