設備データ収集から始める製造現場のペーパーレス化

 2021.06.30  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

紙文化が浸透している製造業界ですが、近年ではIT技術の導入に伴い、ペーパーレス化へとシフトする企業が増えています。まだペーパーレス化への一歩を踏み出せていない企業は、設備データの収集から取り組んでみてはいかがでしょうか。本記事では、設備データ収集から始めるペーパーレス化について解説します。

設備データ収集から始める製造現場のペーパーレス化

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設備データ収集業務とは

近年では、製造に携わる企業の多くが、設備データの収集を行っています。製造プロセスにおいて使用する設備機器の稼働状況を、データとして収集する業務のことを「設備データ収集業務」と呼びます。

これらのデータは単に収集するだけでなく、分析することにより活用が可能です。設備の稼働状況に関するデータを分析すれば、故障の予知もできます。製造現場において、機器が故障し生産がストップしたとなると、大きな損失となるのは想像に難くないでしょう。そのような事態を回避するため、データの収集と分析が行われます。

あくまでこれは一例であり、実際には取得したデータをさまざまなことに活用しています。特に近年ではIoT技術の発達により、設備機器とインターネットを融合させ、稼働状況の正確なデータ化が可能となりました。集積したデータを分析し、課題抽出や改善策の実行をしやすくなったのです。

すでにIoT技術を現場へ導入している企業なら、設備データの収集も効率よく行えていることでしょう。問題なのは、いまだに手作業で設備データの収集を行っているケースです。具体的にどのような課題があるのか、次項で詳しく解説します。

製造業が抱える設備データ収集業務の課題

製造業が抱える設備データ収集業務の課題は、いくつか挙げられます。特に「現場の作業員が日報へ手書きをしている」「記入漏れや記入忘れが発生する」「Excelへの転記に時間がかかる」などが代表的です。以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。

PLC情報を作業日報に手書き記入

機械の自動制御に必要な装置を「PLC」と呼びます。これは生産ラインの効率化に欠かせないツールで、製造に関わるあらゆる企業において導入されています。

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このPLC情報を、決められた時間ごとに作業日報へ手書きしている企業が少なくありません。PLC情報から得られることはたしかに多いのですが、その都度現場の作業員は手を止めて、日報へ記録しなくてはならない現実があります。

1日にどの程度の情報を記録するかにもよりますが、作業員の手が止まることにより、生産性の低下が懸念されます。また、人に依存した管理方法であるため、記録した本人にしか理解できないような内容となることも往々にしてあります。

このような状況では、取得したデータを効率的に活用するのは難しいでしょう。書いた本人にしかわからない内容とあっては、管理者や上層部が読んでも理解できず、有効活用できません。わざわざ書いた本人に質問する羽目になり、二度手間になってしまいます。

記入忘れや記入漏れが発生

手書きの場合、当然ながら人の手で書類に記入するため、どうしても記入忘れや記入漏れなどが発生します。このようなケースは、どのような企業にも人にもあてはまります。ルールをきちんと守る規律正しい人間であっても、疲れているときには集中力が低下します。「たまたま考え事をしていて、必要なことを書き忘れる」といったこともあるでしょう。

人の手で行われる記録では、高い確率でこのような事態が起こります。これまで一度もミスをしたことがない作業員であっても、さまざまな要因によりミスを起こしてしまう可能性はあるのです。まずは、そこをきちんと理解する必要があります。ヒューマンエラーが起きる可能性は誰しも少なからずあるため、データの信頼性や正確性も完璧とはいえません。信頼性や正確性の低い情報では、とても有効活用はできないでしょう。

また、記入忘れや漏れだけでなく、誤った情報を記録してしまうおそれもあります。このようなミスは、勘違いや思い込みなどにより発生します。誤って記載されたデータを信頼し利用してしまうと、さまざまなトラブルに発展しかねません。

紙からExcelへの転記に工数がかかる

作業日報に記載された情報を、あとからExcelへ転記するケースは少なくありません。Excelへデータを移すことにより、詳細な分析や適切な情報の保管が可能になるからです。

ただ、紙に書かれた情報をExcelへ転記するだけでも、それなりの手間が発生します。ほかの社内システムへ情報を転記する際にも、同じように多大な手間と労力が発生するでしょう。これも、設備データ収集業務における課題のひとつです。現場の作業員による情報の記録と、それをあとからExcelやシステムへ転記する手間がかかるため、生産性や業務効率の低下につながります。

スムーズに情報を転記できればまだよいのですが、スムーズな転記が難しいケースも考えられます。たとえば、「書類に記載されている文字が読み取りにくい」「何を書いているのか理解できない」といったケースです。このようなケースにおいては、Excelやシステムへの転記ができないため、作業者は一度手を止め、記録した本人へ聴取を行う必要があります。大量のデータを転記する必要があるシーンで、このようなことが頻繁に起きてしまうと、作業効率が著しく低下してしまうでしょう。

i-Reporterで製造報告書の入力・管理作業の効率化を実現

株式会社シムトップスが提供する「i-Reporter」を活用すれば、製造現場におけるペーパーレス化が実現します。WindowsタブレットやiPadなどで使用でき、使い慣れたExcel帳票を表示できるため、手書き感覚での活用が可能です。

PLCの稼働実績情報も、ダイレクトに作業日報へ取り込めます。そのため、手書きで起こりがちだった記入漏れや数値の間違いなどを回避できるのです。あとからExcelやシステムへ転記する必要がなくなり、後処理の工数や手間を大幅に軽減できるのもメリットといえるでしょう。

さらに作業者からの情報と併せ、設備機器に関するデータも収集できるため効率的です。有益なデータを迅速に収集でき、スムーズな有効活用が可能です。なお、帳票に記録された内容は、タブレット上で追加や加工も行えます。

まとめ

製造現場における設備データ収集業務の課題は、ペーパーレス化により解決できます。本記事でご紹介したツールを導入すれば、ペーパーレス化と同時に効果的な設備データ収集が可能となるでしょう。設備データ収集における課題を解決できれば、業務効率やデータ分析精度も向上します。この機会に、ぜひペーパーレス化を検討してみましょう。

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