生産設備をリモート監視して製造現場の働き方改革を実現!

 2020.11.26  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

製造業で人手不足を解消する一つの施策は、製造現場にリモート監視システムを導入することです。アフターコロナ時代に備え、コスト削減や省人化、業務の効率化ができる施策を前向きに検討することはとても大切です。そこで、この記事では生産設備をリモートで監視する必要性やそのメリット、代表的なシステムなどについて紹介します。

生産設備をリモート監視して製造現場の働き方改革を実現!

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製造現場の「働き方改革」実現は難しい

働き方改革関連法案の施行以来、柔軟な働き方に対するニーズは高まり、新型コロナウイルスの感染拡大によりその必要性はいっそう注目されています。とはいえ、製造現場においては、働き方改革に沿ったリモートワークやフレックスタイム制などを導入するのは容易なことではありません。

製造業は工場での作業が多く、その場にいないとできない仕事が多くあります。現場でモノと向き合いながら製造や点検をしたり、特殊な装置を使ったりします。オフィスワークとは業務内容や性質が大きく異なるので、簡単にリモートワークに切り替えることは難しいのです。

とはいえ、働き方改革が最終的に目指していることの一つとして、人手不足の解消が挙げられます。製造業は危険な作業をともなうケースが多く、品質や納期を厳守しなければならないというプレッシャーもあります。

また、オフィスワークに比べて肉体的・精神的な負荷が高いため、人材の確保は簡単ではありません。労働者の安全を確保するとともに負担となる要素を減らし、快適な業務環境を実現させることが大きな課題となっています。

製造業における「働き方改革」の必要性

製造業において働き方改革の実現は難しいとはいえ、その必要性は増大しています。

製造業はこれまで、人手不足や長時間労働といった問題が注視されてきました。近年、それらに加えて大きな課題となっているのが生産性の低さです。日本の製造業は技術力の高さで世界的な評価を受けてきました。しかし近年では、アジア諸国などの技術力が大きく向上していることなどを背景に、「メイドインジャパン」に以前ほどの付加価値をつけることは難しくなっています。日本の製造業は、さまざまな問題を解決するためにビジネスモデルを大きく変化させる必要があるのです。

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生産設備のリモート監視が製造業にもたらすメリット

製造業界で、働き方改革に対応する一つの方法として考えられているのが、生産設備のリモート監視です。監視体制を見直しデジタル化することでさまざまなメリットが生まれます。

業務効率化

1つ目のメリットは、業務効率化が進むことです。リモート監視は、製造業のIoT化の中でももっとも基礎的な仕組みの一つです。製造業では事務所と工場が離れているケースが多いため、現場責任者や担当者がわざわざ移動し、製造ラインを監視するには時間も手間もかかっていました。リモート体制で現場を監視できるようになれば、監視のために誰かが製造現場へと足を運ぶ必要はありません。広い製造現場の敷地内を、稼働状態の確認や保守点検のために行ったり来たりする必要がなくなるのです。リモート監視システムの導入により、監視や点検のための人員を削減するとともに、業務効率の向上を実現できます。

低コストで構築が可能

2つ目のメリットは、比較的低コストで構築可能なことです。リモート監視システムには、設備工事や配線作業が不要で導入できるサービスが多くあります。ランニングコストもそれほど高くないため、資金に余裕がない中小企業でも取り入れやすいでしょう。

働き方改革の促進

3つ目のメリットは、働き方改革を促進できることです。先に取り上げた通り、新型コロナウイルスの影響により製造業を含む多くの業界で働き方改革が進められています。製造業でも、技術関連書類や図面などの書類をデジタル化して作業効率を向上させるなど、できることはいくつもあります。最終的に目指したいのは、AIとIoTを使ったスマートファクトリーです。製造工程の監視を含めた工場の運営を自動化すれば、省人化や効率アップ、省エネルギー化につながります。

生産設備のリモート監視を可能にする代表的な製品

製造業のニーズに応え、最新のテクノロジーを活用して生産設備をリモート監視できる便利なシステムの開発が進んでいます。ここからは、代表的なリモート監視システムを3つ紹介します。

東京エレクトロンデバイス「設備稼働リモート監視キット」

「設備稼働リモート監視キット」は、クラウド(Microsoft Azure)を通して遠隔で生産設備のリモート監視ができるIoTスターターキットです。既存の生産設備の積層灯にタワーライトセンサーを取りつければ、その点灯状態(点灯・消灯・点滅)を自動でモニタリングしてくれます。収集した情報はクラウド上で可視化され、遠隔地のパソコンから確認可能。無線通信技術を使ったワイヤレスキットであるため、電源供給の配線作業や設置工事が不要で、低コストでの導入も容易です。収集したデータはCSVファイルで出力でき、設備の稼働率や生産効率を分析するのに役立ちます。

カンネツ「ComPass」

株式会社カンネツの「ComPass」は、生産設備の稼働状況を見える化するソリューションです。このシステムを使えば、現在の稼働状況だけでなく過去の障害履歴や他システムから連携したデータなどもリアルタイムで可視化できます。温度や湿度など、工場内の環境から、設備フィルターの目詰まりなどのクリーン環境、人やドアの動きに基づく入退室状況まで、さまざまな情報を一元化して管理します。情報を可視化することにより、問題とその原因を特定して解決法を探り、生産性向上を目指すというPDCAサイクルを実現できるでしょう。

東芝「IoTスタンダードパック」

東芝デジタルソリューションズ株式会社が提供する「IoTスタンダードパック」は、産業機械や設備の見える化・遠隔監視ができるクラウドサービスです。このサービスを活用すれば、産業機械や工場、ビル、プラントなど各種設備を遠隔監視し、稼動状況などの見える化まで実現し得ます。

「IoTスタンダードパック」は、Microsoft Azureのさまざまなアプリケーションとも連携が可能です。生産設備の稼働状況を遠隔監視できるプロセスフロー機能や、エッジソフトウェアの自動配布・バックアップ機能などがついています。国内に限らず海外の各拠点の膨大な装置を可視化・監視する、グローバルなIoTシステムです。

まとめ

生産設備のリモート監視には、業務効率化の実現や働き方改革の促進など、さまざまなメリットがあります。この記事で取り上げた代表的なリモート監視システムの情報を参考にしながら、製造現場のIoT化に向けて一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

Factory of the Future製造現場が抱える課題。解決の鍵は「デジタル化」です。

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