RIS、PACS、HISとは?それぞれの連携で実現する医療現場のDX

 2020.07.22  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

医療現場では、RIS、PACS、HISといったシステムが活用されています。それぞれをうまく連携させられれば、DXの実現も可能です。 この記事では、RIS、PACS、HISとは何かや、それぞれの連携で実現できる医療現場のDXについて解説します。

RIS、PACS、HISとは?それぞれの連携で実現する医療現場のDX

RIS(放射線科情報システム)とは

RIS(放射線科情報システム)とは、放射線科に特化した情報管理のシステムです。「Radiology Information System」の頭文字をとり、RISとよばれています。RISでは、放射線検査の予約状況を管理したり、検査情報を集約したりできます。また、患者情報をまとめ、レポートを作成することも可能です。

メーカーのアドバイスを受けながら病院の状況に合わせて必要な機能を組み込むと、無駄なくRISを使いこなせる可能性は高くなります。また、他部門のシステムと連携させれば、よりスムーズに放射線科が保有する情報を活用できるようになるでしょう。

PACS(画像保存通信システム)とは

PACS(画像保存通信システム)とは、医療機器から画像データを受け取って活用するためのシステムです。「Picture Archiving and Communication Systems」を略してPACSと言われています。

検査によって得られたDICOM画像などを表示できるだけでなく、データベース化して保管することもできます。画像データはサーバーに保管されるため、遠隔地からでも閲覧可能です。 また、フィルムを使用する従来の方法よりも、低コストで運用できます。画像データなら年月とともに劣化することもないため、長期的な治療や研究にも役立てられます。 もともとフィルムを使用しないエコーや眼底などとともに、画像データを一元管理できるのも特徴的です。

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HIS(病院情報システム)とは

HIS(病院情報システム)は「Hospital Information System」の略で、病院内における情報を管理するためのシステムを意味します。

病院が管理する情報全般を対象としており、会計システムはもちろん、処置実施情報入力システムや電子診療録システムなども含んでいます。RISやPACSと連携させ、患者情報や検査情報を共有することも可能です。

病院の情報管理の質の向上や医療事故の防止を目指し、HISを導入する病院が増えています。ただし、具体的にどのようなシステムを導入しているかについては、病院の方針や規模によっても異なるでしょう。

RIS・PACS・HISの連携で医療現場のDXを実現

RIS、PACS、HISを連携させて活用すると、医療現場におけるDX(Digital Transformation)を実現できます。DXによってIT技術が浸透することで、あらゆる物事の質が向上するのです。DXが実現すれば、よりスムーズな医療の提供が可能になるでしょう。ここでは、システムの連携によるメリットや課題とともに、具体的に実現できることについて説明します。

システム連携のメリット

RIS、PACS、HISといったシステムを連携させると、医療現場における効率をさらに高められます。患者に関わる情報を一元管理できれば、どのシステムからでもすぐに情報の確認が可能です。 患者は複数の診療科を受診したり、他の医師からの助言を希望したりする場合もあるでしょう。その場合でも患者情報をシステムで連携させていれば、必要な情報を改めて患者から聞き出す必要はありません。その分、スピーディに診察や治療を進められます。

DXによってクリアすべき課題

一方で、医療現場におけるDXの実現については、クリアすべき課題も存在します。

各部門は、すでに複数の装置やシステムを独自に運用しているケースも多いでしょう。運用には、決して少なくない時間や費用が使われています。そして各部門は各自で情報を収集しているため、病院内でみると重複したデータがいくつも扱われている可能性があります。システムを利用すれば確実に効率は高まりますが、各部門で足並みがそろっていない状態では、どうしても無駄な部分は多くなります。

医療現場でも急速なIT化が進む現代では、こうした課題をクリアしてDXを実現することにより、さらなる効率アップを目指せるでしょう。システム運用にかかる時間や費用も最小限に抑え、よりスムーズに情報を活用できるようになります。

システム連携によって実現できること

システムを連携させれば効率が高まるだけでなく、相互運用性も確立できます。相互運用性とは、システム間でシームレスに情報を共有できる状態のことです。

そもそもシステムの寿命は長くても10年程度であるため、新しいシステムへすぐに情報を移行できるようにしておく必要があります。また、部門間で簡単に情報を共有できれば、限られた時間の中でも素早く必要な医療を提供できる可能性が高まります。

相互運用性の確立は、医療現場におけるDXにおいて重要なポイントです。相互運用性を高めるためにはデータやファイルの互換性に重きを置き、形式を標準化する必要があります。また、病院内とはいえ、部門を超えて情報をやり取りするからには、これまで以上にセキュリティにも配慮しなければなりません。

RIS、PACS、HISを連携させるには、各部門に対するさまざまなサポートが必要です。求められることをきちんと洗い出したうえで準備を進め、医療現場のDXを実現させましょう。

まとめ

医療現場におけるDXの実現を目指すなら、システム同士の連携が必要不可欠です。RIS、PACS、HISなどのシステムを連携させ、相互運用性の確立を目指しましょう。そのためには、現状を明らかにした上で準備を進めることが大切です。
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