最近よく聞くMicrosoftの「Azure IoT」とは?その概要を5分で解説!

 2020.11.17  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

企業がIoTを導入して、データ管理の自動化を考えているなら、Microsoft「Azure IoT」は最適な手段の1つです。では、Azure IoTとは一体どのようなサービスなのでしょうか?ここではその特徴やメリットについて解説していきます。

MicrosoftのAzure IoTとは何か?

Azure IoT (モノのインターネット) とは?

Azure IoTとは、Microsoftが提供するクラウド型のIoT管理サービスです。自社でIoTに関するシステムを構築する必要がなく、保有しているすべてのIoTデバイスと接続してその全体を監視・制御できます。

例えば、IoTデバイスのデータ監視に利用可能なものが「リモート監視機能」です。この監視機能は、エレベーターの速度計や冷凍庫の温度、ダムの水位など、企業や組織が管理する重要な情報を決まった時間ごとに抽出します。もし異常があった場合は、アラートを出して管理者に知らせることも可能です。これまで人力でやっていた情報収集を自動化することで、時間の効率化やコスト削減、人的ミスの防止など、さまざまなメリットがもたらされるでしょう。
また、パフォーマンスや製品の利用状況など、監視したいデータも自由に変更可能。そのためさまざまな企業での、多種多様な業務への活用が望めます。

Azure IoTのメリット

さまざまなIoTのサービスがある中で、Azure IoTを利用するメリットとは何でしょうか?ここでは、Azure IoTを選択することで得られるメリットをいくつかご紹介します。

セキュリティ対策

IoTでは、データの保護がとても重要です。特に自社でIoTネットワークを構築する際は、セキュリティが課題になるでしょう。その点、Azure IoTは、Microsoftが提供するソフトウェアなのでセキュリティもとても強固です。

悪意のあるアクセスはシステムの脆弱性を突いて侵入しますが、Azure IoTでは脆弱性を限りなく少なくするためのシステムソリューションがいくつも用意されています。これらソリューションでは、デバイスのセキュリティを強化したり、脅威を監視し、排除したりすることも可能です。これらはAIによって自動化されているため、顧客はセキュリティに時間を費やすことなくサービスの利用ができます。セキュリティの課題を抱えている企業にとっては、とてもありがたいツールと言えるでしょう。

システムをシームレスに統合

現在、独立している各システムをシームレスに結合したい場合、Azure IoTは最適なツールです。それぞれのシステムデータを1カ所にまとめて、管理・分析ができるようになります。さらにこれらの情報は、AIによって事業に必要な知識へと変えられます。例えば、利用者の行動やモバイル端末などで得られた情報をAIが解析して、事業推進に役立つためのデータとして活用可能です。

また、ソフトウェア開発キットの「Azure IoT Hub SDK」を利用すれば、IoTデバイスを管理するアプリケーションを開発することもできます。このキットでは、Python、Java、Node.jsといった言語が使用可能です。これらを上手く活用すれば、企業の業務改革をより推し進められるでしょう。

グローバルな可用性

Azure IoTでは、高可用性(HA)を実現するために、ほぼすべてのレイヤーで冗長性を実装しています。そのため、HAを実現する「IoT Hub」は、99.9%のサービスレベルアグリーメント(SLA)を提供しています。デプロイされたIoT Hubは、99.9%以上の時間で登録済みデバイスにおけるメッセージのやり取り、プロビジョニング要求の受信、登録が可能です。
また、Microsoftが提供するサービスのため、データセンターの海外リージョンも豊富です。もし、災害でデータセンターが停止しても、回復するためのデータリカバリー(DR)ソリューションをいくつも用意しています。

顧客は、Microsoftによるフェールオーバーと手動で行うフェールオーバーの2つを選べます。社内にIT技術者がいる場合は、手動でフェールオーバーすることで、復旧時間をより短くすることが可能です。

Azure IoT製品・サービスの種類

Azure IoTでは、複数のサービスを提供しています。これらを上手に組み合わせて利用することで、企業は独自のデータモデルを作成したり、よりセキュリティを強化したりとさまざまなことが可能となります。

Azure IoT Hub

Azure IoT Hubは、各IoTデバイスとクラウドネットワークを双方向で繋ぎ、接続から監視、プロビジョニングなどを行うためのサービスです。データ通信は強化されたチャンネルにより守られていて、障害や状況を随時管理・監視します。前述しているようにこのハブでは、99.9%のSLAを提供しており、もし障害があった場合でも、速やかな復旧を実現できます。

さらに、コードを使用することなく、ほかのAzureサービスへのルーティングを定義可能。「Logic Apps」や「Event Grid」、「Azure Stream Analytics」、「Azure Machine Learning Service」といったさまざまなサービスと連携し、よりスケーラビリティのあるシステムを構築しましょう。

Azure IoT Central

Azure IoT Centralは、SaaSで提供されるフルマネージドのソリューションです。このサービスは、PaaSであるAzure IoT Hub上に構築することでシステムのアクセラレータとして役立ちます。

例えば、利用しているIoTデバイスを再構築して一元的な管理をしたり、IoTデバイスをクラウドベースのアプリケーションに接続したりするといった利用方法があります。このサービスのポイントは、フルマネージドである点です。企業のIT技術者が未熟でも、モデルベースをそのまま利用すればいいので複雑な知識は必要ありません。IoTの管理をより簡易的に利用できるツールとも言えるでしょう。

Azure Time Series Insights

IoTデバイスから得た情報を視覚化して、分析しやすくするためのツールです。得られた情報の時系列照会や、クエリも実行可能です。データストレージには、最大400日間ものデータが格納されて、時間ごとにインデックスが付けられます。そして、それらの膨大なデータは数秒で照会も可能です。

また、社外向けアプリケーションのバックエンドとしても活かせます。もちろん、既存のアプリケーションに組み込むことや、APIを用いて独自のソリューションでも利用可能。その際には、ほかのユーザーも使えるよう、構築しておくこともできます。

Azure IoT Edge

Azure IoT Edgeは、Azure IoT Hubと同じようにIoTデバイスを管理・監視するためのサービスです。Hubとの違いは、データの取得・分析をローカル上でできることです。しかもクラウドを使用しないでデータを利用し、デバイスだけでも情報を管理可能。
これにより迅速な対応ができるほか、ネットワーク上で不必要なデータをやり取りしなくてすむため、帯域幅コストを減らせます。分析に必要なデータだけをクラウドに送信するため、「Azure IoT Hubの機能を拡張するサービス」という見方もできるでしょう。

Azure Digital Twins

Azure Digital Twinsは顧客独自のカスタムモデルを作成するためのサービスです。このサービスでは、物理環境である人やモノ、場所などのデータを個別的な情報だけでなく、空間というコンテキストで扱えます。

文章や写真、地図、建築材料、交通状況など、あらゆる情報を用いてモデル化できるため、将来予測や資産活用、エネルギーの管理、メンテナンスといったあらゆる用途へ活かせます。製造業だけでなく、オフィスや学校、駐車場、病院などあらゆる場面での利用へつながるでしょう。

Azure IoTの徹底的なセキュリティ対策

Azure IoTは、さまざまな観点からセキュリティ対策を行っています。例えば、使用されるIoTデバイスを常に監視し、機械学習機能と分析によって新しい脅威の発見へつなげます。また、Microsoftが提供する「Azure Sphere」により、MCUベースのデバイスを構築すれば、多層防御や侵害されたデバイスの復旧機能なども利用可能に。さらに通信は暗号化されていて、常に最新のセキュリティを使用できるように更新が行われます。

顧客が利用するデータセンターは堅牢な場所にあり、災害対策もしていて復旧への時間もより短縮できるようになっています。そのため、ITに弱い企業でも、ある程度のセキュリティを持ったシステム構築が可能です。

しかし、より安全なシステムを作成するには、セキュリティチームを立ち上げることも重要です。Azure IoTでは、企業のセキュリティチームを支援するためのツールも用意しているため、ITに強い企業ではさらに安全なIoTネットワーク構築が望めるでしょう。

まとめ

IoTを導入してデータ管理の自動化や、独自のモデルケースを作成するためには、Azure IoTに代表されるサービスは不可欠です。豊富なソリューションとの連携により、スケーラビリティのあるシステムが構築可能なばかりが、セキュリティにも安心できます。技術革新を考えているのであれば、ぜひ導入を考えてみてはいかがでしょうか。

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