放送業界に必須のシステムEDPS(Electronic Data Processing System)とは?

 2020.09.15  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

放送局の業務は、番組制作や放送、営業など多様です。さらに、放送時のリアルタイムな運用など負担の大きい業務もあります。一方で、日本社会は人口減少に入り、ひとりひとりの生産性向上が急務となっています。その点で、業務効率向上を推進するEDPSについて、その機能的な特徴を中心にご紹介します。

放送業界に必須のシステムEDPS(Electronic Data Processing System)とは?

放送業界に必須のシステム「EDPS」とは

「EDPS」は"Electronic Data Processing System"の略語で、民間の放送局の業務系基幹システムを指します。放送業界において欠かせないシステムであり、このシステムを通じて民放が放送する番組やCMといったデータやそれに関係する業務を一元的に集約できます。日本語では「営放システム」とも呼ばれています。

各放送局がEDPSを取り入れる目的は、簡単にいえば生産性の向上や経営効率化です。テレビ放送にまつわるさまざまな業務を1つのシステムに集約管理し、長期的には経営情報のシステムとしての役割も期待されています。業務の種類や特性によって、ばらばらなシステムが利用されているケースもありますが、EDPSを軸として連携することも可能です。よって、特に規模の大きい企業において業務の効率化に寄与するとされています。番組制作費の管理などの営業面や、番組制作における業務そのものの効率化、放送送出の自動化など、EDPSの活用範囲は幅広いです。

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EDPSの代表的な機能

まずは、EDPSの代表的な機能を4つご紹介します。

番組・編成機能

EDPSのうちの1つに、番組の編成機能があります。直観的な操作をベースに、編成の追加や変更などもしやすく、短時間で快適に操作できます。番組編成に重要な階段編成に関してもタイムテーブルの描画が容易に行えます。番組では臨機応変に対応するケースも多いですが、番組の構成などに変更が発生する場合、EPG情報やラテ情報とも連携して同時に更新できます。

営業情報の管理機能

EDPSで営業情報を管理することも可能です。作案中でもリアルタイムに営業実績や目標値とのギャップなどを確認でき、契約条件も踏まえた評価機能もあります。一括管理しているデータのなかから分析目的に応じて検索条件も指定でき、売上を分析する機能も備えています。

CM機能

CMに関する機能も備わっています。放送局にとって、CMは非常に重要な要素ですが、EDPSを通じてCM枠の販売秒数などの在庫管理を行えます。多くの広告主がいるなかで、この管理の正確性と効率性が重要になります。また、販売した広告枠について、実際に放送する際にミスは許されません。EDPSは、販売だけでなく番組編成に応じた放送順の設定やCM素材の指定も行えるため、運用の負荷を軽減できます。

放送スケジュール管理機能

番組放送ではリアルタイムなものもあり、放送中の運営の質や効率性が重要視されます。そのなかで、EDPSを通じて放送スケジュールを管理でき、生放送とVTR放送の切り替えもシステムを通じて行えます。また、イレギュラーな事態が発生することもありますが、災害や事故などが発生して編成に急な変更が起きた際の緊急対応にも活かすことが可能です。

その他、EDPS(営業放送システム)の機能的特徴

ほかにもEDPSの機能的な特徴があります。日本には地方ローカルを含めさまざまな放送事業体がありますが、それぞれシステムの仕組みなどが異なるケースも見られます。しかし、EDPSにはシェア型システムとしての機能も組み込まれており、各事業者の違いを吸収しつつワンソースで構成されたパッケージもあります。これによって初期コストやランニングコストを抑えながらEDPSを導入・運用できます。

OSに依存しないEDPSもあり、開発元のミドルウェアの割合が多いEDPSを実現することで操作性やパフォーマンスなど細部にわたる調整も可能です。これにより、OSのアップデートや変更に左右されず、中長期的に利用し続けられるシステムとして活用できます。

放送業においても生産性の向上が重要になっていますが、EDPSはこれに寄与するシステムでもあります。番組の制作だけでなく、放送事故などが起きないようチェック業務なども負担がかかりますが、EDPSにはこれらのチェック機能なども備わっています。営業放送システムに入力した情報は他の業務システムとの連携も可能で、作業効率の向上が期待できます。

作業効率向上と重なる部分もありますが、システム運用の負荷も少なく、少人数で運用できるシステムでもあります。これを実現しているのが分かりやすいUIやシステムの高レスポンスなどの特徴です。複数人で作業する際にネックになるのがデータの排他制御ですが、これを最小限に抑えることで複数人による同時の作業がしやすくなります。これによって、生産性も向上できます。

まとめ

EDPSは、放送業界に欠かせないシステムになっています。今後は人口減少が見込まれており、多忙な放送局のさまざまな業務を効率よく行っていくことが鍵になってくるでしょう。単に番組制作や番組放送、営業などの業務効率が上がるだけでなく、経営情報との連携も可能です。自社の業務を見直し、EDPSの導入も検討してみてください。

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