IoTを活用したスマートビルディングとは?事例とメリットを紹介

 2021.10.06  デジタルトランスフォーメーションチャンネル

オフィスビルにおいて生産性の向上を図ったり、労働環境を良くしたりするためには、スマートビルディングの導入が必要不可欠です。スマートビルディングは世界の有名企業ですでに導入されており、近年では日本でも注目されています。そこで本記事では、スマートビルディングの概要やメリット、導入事例などを解説します。

IoTを活用したスマートビルディングとは?事例とメリットを紹介

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スマートビルディングとは

スマートビルディングとは、「IoT×ビルディング=IoT」を活用し、効率的・効果的に管理可能なオフィスや商業施設のことを指します。Microsoftなども導入する、最新鋭のシステムです。「BEMS」というビル全体の管理システムと、ビル内の各種設備を連携させることで、最大限のエネルギー最適化が可能となります。

スマートビルディングに欠かせない「BEMS」

上記でも登場したBEMSとは、「Building Energy Management System」の頭文字をとったもので、ビルエネルギー管理システムのことを指します。空調や照明、配電機器などの電力状況の見える化や制御を行っています。また、過去の運転実績や最新のエネルギー関連データを分析して、今後のエネルギー需要を予測することも可能です。

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スマートビルディングのメリット

ここからは、スマートビルディングのメリットについて解説します。メリットを十分に理解することで、実際に導入を検討する際の参考になるでしょう。

エネルギー最適化

1つ目のメリットとして挙げられるのは「エネルギー最適化」です。適切にエネルギーを分配することで、あらゆるコスト削減につながります。スマートビルディングでは、建物内の至る場所にセンサーを設置し、空調や照明、什器、エレベーターなどの稼働データを収集・分析することで、全体効率化したエネルギー配分を行えます。

例えば、建物内に温湿度センサーを設置することで、冷房が適切に部屋を冷やしているのか確認できます。そして、このデータを活用すれば、時間や場所に応じた温度設定や風量設定が可能になります。

また、これまで人間が行っていた管理業務をデータに基づいて効率化するので、手間や費用の削減にもつながるでしょう。

安全性向上

2つ目のメリットとしては、「安全性の向上」が挙げられます。オフィスにおけるセキュリティの重要性は年々高まっており、機密情報の漏えいなどが起きると、企業の信頼低下をはじめとする各種トラブルに発展します。

スマートビルディングを導入することで、こうした問題を最小限にすることが可能です。防犯カメラやエントランス・ゲート、フロアごとの入退室管理、各デスクにおける端末などを統合的に管理でき、なりすましや不審者などをしっかりとブロックします。

さらにセンサーで監視することで、地震や火災などをいち早く検知することも可能です。建物内にある各機器の不調を適切に検知するため、大きなトラブルが起きる前に対処できます。

業務効率化

3つ目のメリットは「業務効率化」です。建物で仕事をしている従業員の勤務状況をIoTで管理することで、適切な業務配分を行い、業務改善に寄与します。

また、スマートビルディングでは、顔認証システムなどで出退勤を自動化することも可能です。これまで手動で行っていたタイムカードなどの作業がなくなり、業務効率化につながります。

加えて、会議室やラウンジ、カフェなどの共有スペースに関しても利用状況をシステム上で確認できるため、すぐにオンライン上で確認・予約が可能です。

満足度向上

4つ目のメリットとしては、「満足度向上」が挙げられます。オフィスを最適化することで、従業員の満足度を向上させ、結果的にパフォーマンスを高めることが可能です。

例えばミーティングをしている場合、年季の入ったテーブルや椅子、ホワイトボードといった環境よりも、床に人工芝を敷いたり、カフェのようなおしゃれな雰囲気にしたりした方が、新しいアイデアが浮かびやすくなるでしょう。このように最適なオフィス環境にすることで、働く人の満足度向上にも影響します。

スマートビルディングの導入事例

ここまで、スマートビルディングの特徴やメリットをみてきましたが、これだけで十分にイメージすることは難しいでしょう。そこで次からは、実際の導入事例をみていきます。具体的な事例を把握することで、自社に取り入れた際のイメージが深まります。

業務効率化とCSの向上に成功|株式会社フォレストコーポレーション

1つ目の事例は、木造住宅の販売などを行う「株式会社フォレストコーポレーション」です。

同社では、もともと手動でのデータ収集によるミスやばらつき、セキュリティ管理などに問題を抱えていました。そこでクライメートセンサーとCO2センサーをオフィスの数カ所に配置し、ダッシュボードに表示させたり、人感センサーによってライトが光るシステムを導入したりといったソリューションを実施しました。

結果的にリアルタイムでの測定が可能となり、ヒューマンエラーによる入力ミスを削減し、また、セキュリティの向上ももたらしました。

生産性の高いワークスタイルをサポート|渋谷ソラスタ

2つ目に紹介する事例は、渋谷区道玄坂にあるオフィスビル「渋谷ソラスタ」です。主に生産性の向上を目指した取り組みが注目されています。

最新のオフィスビルに必須となる高い設備スペックや、災害時におけるBCP機能はもちろん、従業員のサードプレイスとしても活用できる共用スペースを多く備えることで、ビル内で働く人の生産性向上に貢献しています。また、エントランスなどに植物を配置することで、労働者の生産性や満足度の向上、コミュニケーションの活性化等につなげています。

集客施策に活用できるスマートビルに本社移転|ソフトバンク

3つ目の事例は、携帯電話事業などを展開する「ソフトバンク」です。2021年1月、IoTを活用したスマートビルに本社移転することで、より効率的な労働環境につながっています。

新しい本社のテナントには、テラスやフリースペースといった共用部分にIoTセンサーやカメラが設置してあり、温度やCO2濃度といった環境データや人流データ、混雑情報などを収集しています。これらのデータをリアルタイムで解析することで、適切な通勤時間を従業員に提案したり、セキュリティを向上させたりするほか、集客施策にも活用可能です。

世界のスマートビルディング事例

海外でも、CiscoやIBM、Intelといった有名企業によって、すでにスマートビルディングが導入されています。Ciscoでは、センサーによってオフィス内の温度や従業員の占有率を計測し、そのデータを中央のエッジデバイスで処理することで、最適な換気や室温調整を実現しています。

また、IBMでは、テナントのニーズに応えられるよう、ビルディングの環境を絶えず改善させています。どのスペースに誰が座っているかまでデータ化しており、従業員それぞれの特徴に合わせて温度や照明の調節が可能です。

Intelがインドに作ったビルには、約9,000ものセンサーが設置してあります。室内温度や従業員の占有率などをリアルタイムで監視し、そこから得られたデータを活用して、生産性向上やエネルギー効率化を実現させています。

スマートビルディングを目指すなら「UCHIDA IoT Model」

スマートビルディングを目指している方におすすめなのが「UCHIDA IoT Model」です。これは主に中小規模のオフィスビルに適したソリューションで、安心安全・快適・自由・省エネという4つの視点から良好な環境を構築します。

UCHIDA IoT Modelの特徴は、「パーソナライズ化」「データマネージメント」「拡張性の高さ」の3つです。パーソナライズ化とは、全体最適を維持しつつも、個人にとって快適な環境に調節することです。自分にあった明るさや温度、風量調節などが可能となります。

データマネージメントとは、収集したデータを用いて最適な施策を打つことを指します。エネルギー量や電気量を把握し、適切に分配することで効率的な運用が可能です。

拡張性の高さとは、ゾーン単位からフロア単位、ビル全体へと波及できることをいいます。スマートビルディングの価値を引き出すためには、全体の環境を構築することが不可欠です。拡張性が高ければ、今までの快適な空間を効率的に引き継ぎながら改修などを実行できるため、資産価値の向上につながります。

まとめ

スマートビルディングは、エネルギーの最適化や業務効率化など、さまざまなメリット・効果があります。働く環境を良くしていくことは、現代では必須の施策と言えるでしょう。実際に日本でも導入が進んでおり、効果を実感している企業は着々と増えてきています。本記事で紹介した事例を参考にしつつ、導入を検討してみてください。

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